小生は、渓流のフライフィッシングと、餌やルアーでシーバス釣りをするのだが、タロット占いに、バカのカードがある。
このカードは、俗世を離れ、己を探求する異端者とも思えるのだが、釣りのバカは、まさしくこの「The Fool」である。
釣り糸を垂れる光景に、釣りをしない人は、何も感じないだろう。
しかし、本物の釣り師は違う。
ブッタ曰く「聡明な人は瞬時のあいだ賢者につかえても、ただちに真理を知る。舌が汁の味をただちに知るように。」
例えば、百均の釣り具売り場から、装飾品へと移動したかと思えば、マジマジと首を捻りながら、仕掛けの思いにふける。
例えば、山間の橋のたもとで、徐にスマホを取出し「河川流域総合情報システム」を見る片隅には、超音波水位計があり、息も忘れて、入渓するポイントを熟考している。
例えば、放射水面温度計を懐から取出し、水面温度を計測する。海なら、その御仁は、「水産海洋研究センター」や「海洋の健康診断表 」のデータを研究しているだろうと思う。
今の時代、物やデータを、使わない手はない。
全ては、バカの為にある。
さて、内水面の解禁を迎えるにあたって、気になるデータがある。
この所、海水温が上り調子で推移しているのである。
沖合の潮目も、大分北上して、どうにも沖合の暖流が気になる。
直近の水揚げを見ると、実績は無いが、サバの群れが明らかに、日立沖合から沿岸に寄っているのである。
雨や風も、纏まってないので、汽水域の水温も安定していると思う。
小鯖が湾内で釣れて、渡り鳥の捕食行動も見受けられる。
これらは、一カ月ほど早い感じがしてならない。
こんなことを言うと、「温暖化が云々」と言う人がいるが、そんな二流のバカでいたくないので、一流のバカは”温暖化”と言う、思考停止の括りをせず、動いているデータを丸呑みにし、ここぞの設定で、釣り針を結びたい。
それと、気になる、管理釣り場。
那須白河FSに良くいくのだが、ここ3カ月でサイズダウンしたので、敬遠してはいるが、フライは、習慣で巻いているので、新しいフライを試したい気持ちが、凄く大きい。
どちらも、片道90分のドライブ。 マイカーのV6に熱を入れるには、丁度良いので、困ったものだ。
これらを鑑みて、休日を前にした釣り師は、より一層、「The Fool」になる。