On Top of The Roof
Hakan Basar
ubuntu music
UBU 0032
世の中であまりに暗い話題ばかりが多いせいか、明るい話題と言えば大谷選手の活躍や藤井聡太さんの将棋の話題のみ。
いい加減、食傷気味の方も多いのではないでしょうか。
2004年、トルコ生まれの俊英ハカン・バサル
藤井さんと同世代の若者です。
2018年 イスタンブールにて録音
トリオ、デュオ、ソロ・・・
様々なフォーマットで高い実力を披露しています。
惜しむらくはエレクトリック・ベースの参加。
エレクトリックで「なければならない」理由はあったのでしょうか?
別段、そのように思える(納得する)感じは受けませんでした。
全てウッド・ベースでよかったのでは?
若いとどうしても、勢いで押し切ってしまう部分が前面に出てきてしまいがちですが、年齢を感じさせない落ち着きと安定感、素晴らしい才能です。
トリオ編成で、周囲のサポートを得ながら良質の演奏をするのであれば、世の中にそういうレベルの演奏家は数多といることでしょう。
彼が素晴らしいピアニストであると僕が認めるのは、ソロでもデュオでも聴かせる演奏をしていることです。
⑤ Sometime Ago ソロ
⑧ If You Never Come to Me トランペットとのデュオ
この2曲の演奏は、是非多くの方に聴いてもらいたいと思います。彼の実力の程がよく理解できるでしょう。
もしトラ、争点の見えないお祭り騒ぎとなっている首都の選挙、進まない石川県の復旧作業、米兵による暴挙をひた隠しする情けない日本政府。
目を覆いたくなるニュースが多い中、やっぱり若者の活躍は嬉しいものですね。