Moon & Sand

Frank Strazzeri Quintet & Trio

 

Discovery Records

DSCD-953

 

 

これもHMVの期間限定セールでゲットしたものです。

このピアニストならそう外しはしないだろう、というのが一つ。

 

それから選曲の良さが、購入に至ったもう一つの理由です。

 

 

ジャケは冴えないけど、内容はまずまず

 

トリオ演奏も素晴らしいのですが、クインテットの演奏もなかなか。

コンテ・カンドリがペットを吹いていますし、トロンボーンも

僕は名前を存じ上げませんが温かみのある華やかな音で、

良いソロを取っています(まずまずの腕前)。

 

クインテットの演奏が良い意味で作品全体のアクセントというか

起伏を付けていて、トリオだけだとちょっと途切れがちなこちらの

注意力を喚起させるものとなっています。

プロデューサーの手腕でしょうね。

 

 

ピアノ・トリオ・ファンには買って損のないアルバムだと思います。

 

 

Jazz Impressions of Eurasia

The Dave Brubeck Quartet 

 

Columbia

CL 1251

 

 

評価

★★★ 3/4

 

題名からは意外?

案外オーソドックスなジャズです

 

 

 

タバコ・ジャケ、美女ジャケ、車ジャケ、ヘンテコ・ジャケ・・・

僕はとにかくジャケットを眺めるのが好きです。

ジャケは一つのアートだと断言いたしましょう。

 

上記のジャンルはほんの一部。

その他にもタイポグラフィーだけ、演奏者の写真、絵画、等々

列挙すればキリがありませんが、案外よくジャケ写に出てくる

被写体として飛行機があります。

 

空港とわかる場所(でもたいていの場合は飛行機も一緒に

写り込んでいます)やタラップ上でのもの、様々なパターンは

あれど、「飛行機ジャケ」も一つのジャンルだと思っています。

 

飛行機に乗って、何処か遠くに行く。

何だかワクワクしますよね。

貧乏暇無しとは言うけれど、そういえばここ数年乗ってないなぁ。

 

 

でっかく写る垂直尾翼、しかも今は無き「パン・ナム」です!

 

 

若い方はこの会社名を耳にしたことがないかもしれませんね。

僕も実物は目にしていませんが、名前だけは聞き知っています。

多分、TVのクイズか何かの優勝景品で航空券がもらえるとか、

会社が潰れたといったニュースで目にしたのだろうと思います。

 

今でこそサンヨーが潰れようがシャープが外資に吸収されようが

驚きもしない時代ですが、当時としては大きな会社の倒産

だったのでしょう、僕の記憶に残っているくらいですから。

 

 

さて、ジャケをじっくりと眺めた後は、

LPをセットして針を落としましょう。

 

Side 1

1 Nomad

2 Brandenburg Gate

3 The Golden Horn

 

Side 2

1 Thank You  ("Dziekuje")

2 Marble Arch

3 Calcutta Blues

 

デイブ・ブルーベック (ピアノ)

ポール・デスモンド (アルト・サックス)

ジーン・ライト (ベース)

ジョー・モレロ (ドラムス)


1958年 6、8月録音

 

 

 

このアルバムはタイトルにもあるように、ユーラシア大陸という

広大な大地を楽旅した際に得たインスピレーションを元に

構成されたものです。

その行程は「パンナム」に乗ってアメリカからロンドンへ。

ロンドンからポーランド・トルコ・イラン・イラク・インド・パキスタン・

アフガニスタン等を巡り、14か国で80ものコンサートを行った

という壮大で現代では考えられないような道のりです。

 

因みに、期間も1958年2月~5月までの3か月間!

格安航空会社があるような時代ではないし、交通事情や

宿泊事情などは現代とは比べるまでもなかったことでしょう。

会社の意向だったのか、本人たちの希望だったのかは

今となっては知る由もありませんが、大変ご苦労な話です。

 

内容は?

ユーラシアの印象といっても対象地域が広すぎて、何処の音楽に

焦点を当てるのかによって演奏される音楽は全く違ったものに

なるはずでしょうが、こちらの心配(?)をよそに、音楽はほぼ

真っ当なジャズです。

 

例えばインド音楽に強い影響を受けて「ボワ~ン、ピヨ~ン」と

一風変わった弦楽器や打楽器が登場したりすることはなく、

たまにリズム的な冒険は見られるもののほぼオーソドックスな

ジャズが展開されていきます。

 

キッチリとした構成の上に鳴り響くポール・デスモンドのサックスは

とても美しいのですが、僕がジャズに強く惹かれる理由の一つ、

ミュージシャンの「熱い思い」というエモーショナルな部分では

訴求力が弱く、「まあまあ面白い作品だな」とは思うものの、

これを皮切りに今後も熱心にブルーベック作品を蒐集して

聴いていこう!というほどの気持ちにはなりませんでした。

 

これはブルーベックが追い求める構成美と、僕がジャズに追い

求めるものとの方向性の違いから来るものなのでしょう。

確かに美しく興味深い作品ではあるのです。

ドナルド・フェイゲンが歌っているようにブルーベックは

「アーティストでありパイオニアである」のでしょうから。

 

 

熱心なブルーベック・ファンであれば聴いてもよいかもしれない

ですが、そうでなければスルーしてもよい作品なのかも

しれません…

 

 

 

 

 

 

(自分はほんとうにハード・バップ気違いだなぁ、まったく…)

 

 

既に紹介済みだろう…と思ったら、

まだ取り上げていませんでした。

 

別なジャケでお馴染みの方も多いと思いますが、どうせLPを

ゲットするなら違うジャケで…と最近入手したのがこの一枚。

 

オリジナル・ジャケの何となく時代を感じさせる、やや古めかしい

ジャケも好きですが、僕はこちらの存在感のあるロリンズ・ジャケ

の方が気に入っています。

 

 

 

モアイ像のような、もの凄い存在感!

 

 

片面に手書きRVG

状態の良いものであればもっと音質的に

素晴らしかったことでしょう。

残念ながらちょっとヤレていますが、もしこれがツルピカの

ミント状態だったら、さぞかし素晴らしいと思います。

 

LPは状態によって様々な出会いがありますから、

これも楽しみの一つですね。

いずれにせよ、CDよりは親密な音で、僕は満足です。