Be Still
Jalen Baker
Cellar Music
CM 100122
音楽を聴きたい!
走りたい!
本を読みたい!
映画も観たい!
山に登りたい!
ワカサギ釣りにも行きたい!
テニスもしたい!
(ドライブも、老犬と触れ合う時間も大切だ!)
つまるところ、
時間が足りない!
なかなか人生上手くいきませんね。
コスパだ、タイパだと喧しい昨今ですが、そこで捻出した時間を人間はどれほど有効に使っているのでしょうか?
また、そうして得た時間を有効に使い、人間は利口に、幸福になっているのでしょうか?
音楽はタイパ重視で早送りして聴くわけにはいきません。
それを実行するのは、トラ○プと同じほど愚かな行為でしょう。
音楽は、時間と等価に過ぎなければならない。
では、タイパが悪いのか?
価値はないのか?
時間の無駄なのか?
僕と繋がりのある音楽好きの皆さんには返答を求めるまでもなく、僕の答えも「No」です。
僕の大好きなジャズは常に変化しています。
モダン・ジャズ
とは良く言ったもので、モダン・ジャズとは、その時の旬な音楽のこと。
だから常に動き続け、変化を受け入れる。生き物と一緒だと個人的には思っています。
僕が愛好しているのはハード・バップ系のジャズですが、だからといって旧態依然としたジャズを聴くばかりでなく、生き物としてのジャズの最前線に興味を持たない訳にはいきません。
そこで、ミルト・ジャクソンやゲイリー・バートンといった巨匠に挑むような、チャレンジングで魅力的な作品と遭遇しました。
内容は良いが、ジャケが酷い。一ひねり欲しかった…
ヴァイブラフォンは夜の香り…
と僕は決め込んでいて、真昼間に掛けることはありません。
ヴァイブラフォンは日が落ちて暗くなってから聴くもの(薄明はまだ聴く時間ではない)と。
ヴァイブラフォンの特徴は、何と言ってもヴィブラートとサステインによるところが大きいでしょう。Jalen Baker の音色は硬質過ぎず、適度な温かみを持ちつつもシャープ。ヴィブラートの使い方も上手で、曲に応じて絶妙な塩梅です。
ベースとドラムスは初めて聴くミュージシャンですが、つくづくジャズの変遷を感じます。特にドラムスは「手数が多過ぎ!」と捉える方もいることでしょう。僕も当初は「ちと、うるさいなぁ…」と感じたのですが、耳に慣れてくると違和感なく聴けるようになってきました。
Jalen Bakerの手になる曲③ Lexi's Lullaby はとても美しい演奏ですし、ジョー・ヘンの曲⑤Jinrikisha はシャープな演奏で格好いい。
ニッチな楽器ですが、夜の存在感は抜群。
今後の活躍が期待できそうな若手出現を嬉しく思います。





