ブログを始めた当初、オーディオについてブログで教授してもらうなんてことは想像だにしていませんでした。

ソニーのTA-F555ESGに満足していて、セパレート・アンプに移行するなんてことは考えてもいなかった(金銭的な余裕も全くなかった…)頃です。

 

セパレートに移行、そのうち当初感動していたアキュフェーズの音に物足りなくなり、「音は繊細さやダイナミック・レンジの広さではないんだよな…」そう感じるようになりました。

 

音楽の持つ躍動感、ミュージシャンの心の動き。

熱いハートを表現できる機材が欲しい。

しっかりと芯のあるベースの音が欲しい。

 

 

紆余曲折があり、ぐてぃさんから頂いたアドバイスに従い導入した、同軸・スピーカー。

ここから僕のオーディオ遍歴が大きく流れが変わった、変わったというか、僕の求める本流に近づいた感じです。

 

スピーカーの憧れとしてはJBLの4344とかがあったのですが、B&Wのマトリックス802を使用しているうちに、「何かが違う…」と感じ始めていました。

 

その違和感の元凶、それは「音を分離する」という不自然さから来るものでした。Spが2Way、3Way・・・と複雑化する度に、どこの音域で音を区切るか・分けるか、切断された部分・音が近似して被る部分はどのSpから音を出すようにするのか…?

そうして分かれてアチコチから出てきた音はまとまりを持つのだろうか?

音楽の感動が伝わってくるのだろうか?

という疑問が生じてきました。

 

 

 

音(音楽)を分け隔てるのではなく、真ん中から「ドン!」と音を出す。

シンプルで理に適っている。

センターがぶれない、音像定位がバッチリ決まる。

同軸Spの魅力にハマりました。

 

Spが固まってしまうと、次はアンプに波及します。

このフィクスド・エッジのSpを存分に味わい尽くすためのアンプは、何を用意すればいいのだろう?

 

Spが、小さい信号も上手に掬い上げて鳴らす高能率のものであるならば、必要以上にパワーを備えたアンプよりも、必要十分な電気信号を余すところなくSpに伝える、低パワーでも濃厚な音を出すアンプの方が良いのではないか?(不必要過ぎるマッチョなパワーは、電気信号を不必要に増幅してしまい、プロデューサーやエンジニアがまとめ上げた音楽のバランスを崩してしまうのではないか?)

 

そしてそれは、同じ時期に造られたモノがベスト・マッチではなかろうか?

ついでに言えば、僕が嬉々として聴いている音楽も50~60年代がメイン。その頃の機器で再生される方が、LPも喜ぶかも?

 

 

そんな流れでヴィンテージ・オーディオ化が加速。

今のシステムに至ります。

 

CDプレイヤーは電子機器なので新品を購入しますが、その他のものはヴィンテージ品(と言えば聞こえがよいですが、端的にはタダの中古品です…)。

 

そしてこれが僕にとっての、ど・ストライクな音質。

現代のウン百万円もするオーディオとは違い、決してレンジは広くないけど、人間の耳が最も注意して拾い上げる音域を濃密・濃厚に再現してくれる。

 

だから、心地よい。

聴き疲れがしない。

 

 

 

 

僕をこのルートに乗せてくれたぐてぃさんに、感謝です。