(少し長くなると思うので、マラソンに興味のない方はどうぞスルーして下さい)
2018年、美瑛ヘルシーマラソン10Kmの部からスタートしたマラソン大会参加。今では10Kmでわざわざ参加するなんて…と笑ってしまうのですが、当時はそれでも達成感があったのです。また、膝の状態も10Kmが限度と思える程度でした。
2019年には美瑛ヘルシーマラソン・ハーフの部に参加、途中棄権(右膝激痛のため)という情けない結果に終わりました。
練習で次第に距離を伸ばし、’22には美瑛のハーフ完走、そして同年秋には初の網走フルマラソン完走で、すっかり味をしめてしまいました。そう、当初は完走だけが目標だったのです。
でも、欲深い人間なので「完走できたのだから次はタイムの短縮を…」と思うようになってきました。
そして昨年の洞爺湖マラソン、2回目フルマラソンで無謀にも挑んだ4時間切り、ガチで走るのは初めてのクセにサブ4を目論むという暴挙に出ました。結果は4時間数分、ホンの少しのところでサブ4を逃しました。雨で靴の中まで浸水し、足裏に大きな水ぶくれができて一歩一歩が痛かった不運もありましたが、完走できたし、何よりも膝が持ちこたえてくれたことが最大の成果でした。
練習さえ積めば、サブ4達成は夢ではない
そう確信し、昨年の夏山シーズンが終わってから、冬の雪原も厭わずコツコツと総走行距離を伸ばしてきました。
そして迎えた大会当日。
昨年と打って変わって、今年は素晴らしい青空です!
鏡面です! カヌーに乗りたくなるなぁ…
2回目の洞爺湖マラソン、しかも昨年からコースの変更はありません。ですから、プランは立てやすい。サブ4達成のためには平均時速5:40min/Kmより早く走らなければならないのですが、前回の教訓として、30Kmを過ぎると脚が止まることは経験済み。
前半はそれなりのペースを維持し、後半は貯金を食い潰しながらなんとか時間に間に合わせる、という戦略をとりました。
逃げ馬戦法?
プラン
①スタート直後はゆっくり
2Km迄は1キロ6:00程度のペースでも仕方ないと諦める。混雑しているのでスピードが上がらないし、追い抜かすために余計な脚を使わないようにする。スタートはあくまでもアップと心得る
②ペースを死守する
2Kmから少なくとも25Kmまで、可能であれば30Km迄はペースをきっちり維持し、5:00~5:30以内で走り、貯金を作り、後半の精神的な余裕を持つよう心がける
③補水はしっかり
当日の予想最高気温は20℃ほど、走るには暑めです。普段の練習では15~20Km程度であれば水分を採らないで走ることも多いのですが、給水ブース毎に必ず水分を摂取するよう心がける。
また、スポンジも積極的に取り、腕・脚・首筋の冷却も怠らないようにする
間もなく、スタートです!
ワクワクとドキドキと・・・
マラソンを終えて、部屋からの風景
羊蹄山もハッキリ写っています
大会終了後、部屋に戻って嫁さんと会話
嫁:「あそこの景色、とても綺麗だったよね~」
僕:「えっ?そんなの見えてたっけ?」
もう、とにかく必死でした。確かに昭和新山や中島をチラ見はしましたが、必死に走っているので景色など眺める心の余裕がありません。先行者との距離、ラップ・タイムと睨めっこしていたので、ほとんど景色を眺めていませんでした・・・
9:00 マラソンがスタート
①、②とプラン通りに事が運んでいます。
走った距離は嘘をつかない。
何と35Kmまで粘って、5:40より早いペースを維持できました!
あと7Km程…(温泉街が遠いなぁ)
足取りも見事に亀になってきていますが、昨年よりは早いし、何とか前に進んでいる。これ以降は6分ペースに落ちていきました。もっとも、後半のバテは織り込み済み、しかも給水所ではしっかり止まって、十分に補水しました。そのタイムを含めて6分ペースは、自分としては上々の数字です。
35Kmから40Kmまでで3回ほど辛くなり、歩きました。でも、ラスト2Kmはフラフラながらも、休まずゴールに向かいました。
結果は、10分ほどの余裕を持ってサブ4達成しました。
ここまで必死になっていたのには訳があり、闘病中の父親に息子が頑張っている姿を見せたかったし、協力してくれる家族にも報いたかったし、ワンコもまだ元気で介護が必要な状況ではないこと、そして自分の膝が何とか持ち堪えてくれているウチにサブ4を達成させてしまいたい・・・と様々な理由がありました。
ゴールした時は、サブ4を達成して大喜び!というよりは、ホッとしたというか、安堵感というか、そちらの方が強かったです。もちろん、嬉しいことは、嬉しい。これでようやく「趣味で走っています」と胸を張って言えるようになったのですから。
でも、家族に報告できる…という安堵が一番強かった。
サブ4達成したら次はサブ3.5を・・・
と言いたいところですが、正直言ってあまり惹かれません。
これ以上ランに時間を割くと、音楽を聴く時間が益々減ってしまう。
それは自分の人生にプラスではないな、と思います。
走り過ぎで膝が壊れても困りますし。
還暦でサブ4再チャレンジとかはやるかもしれないけど、当面はジョグを楽しみ、これ以上のスピードは求めないつもりです。
目標達成、これからはクマに気をつけながら夏山に登りたいと思います。
長々とお付き合い下さり、ありがとうございました。
夫婦揃って完走、めでたし、めでたし
おしまい
(翌日に続く・・・?)