ジャズとは何か?

 

40年近い付き合いになりますが、僕は未だにジャズの定義がよく分かりません。「ジャズ詳しいんだよね?ジャズってどんな音楽なの?」質問を受ける度に、返答に窮します。

 

1900年代初頭に黒人を中心に生まれた、それだけは確かなことでしょう。でも、それ以後の発展は様々な人種・音楽・地域・時代背景等と密接に関わりながら、大きな変貌を続けています。

「続けている」というのが大事なポイントで、常に更新している。

 

アイスバブルのように、50・60年代といった過去の作品は歴史の中に封じ込められ、定義づけは理解しやすいかもしれません。でも、2024年現在のジャズは’50年代のものとは大きく姿形を変えつつ、さらに進歩しています。

 

現在進行形のジャズ(それこそが本来的な意味でのモダン・ジャズ…笑)、それは一体どうなってるんだ?という質問に対する答えの一つ、それが「Jazz is Pop !!」です。

 

2024 3/1  \880

 

 

ブルー・ジャイアント作者の石塚 真一氏と若手有望株諸氏、アレンジャー挟間 美帆氏、馬場 智章氏らとの対談もとても面白い内容となっています。各楽器を操る人々の本音が聞こえてきそうな感じ。

 

僕は楽器を全く演奏できません。でも、この雑誌を読むと、常日頃自分が感じている「ジャズにおいては楽器から奏でられる音は声であり、創られる音楽は会話なのだ」という感覚は、あながち間違ったものではないと思いました。

 

僕のようなガチガチの4ビート・ファンも、とても興味深く読めるものとなっています(最新の音楽との融合を聴くか聴かないかは別としても)。

 

ジャズ好きの方は、是非お手にとって読んでみて下さい。御大ナベサダから若手ホープの石若駿君まで。ジャズの新たな発見があるはずです(たぶん)。