Two Part Solution
Frank Basile Sam Dillon Quintet
Cellar Music
CM 110519
ジャケ買いにハズレなし!しかも日本人デザイナーによるジャケで、我々も鼻高々!
よくありそうで意外と少ない、テナーとバリトンのフロント陣。
ペッパー・アダムズ系のゴリッとした肉厚なバリトン、コルトレーン系の音質とフレーズの流れをくみつつも、歌心があり無機質にならないテナー。
それぞれのソロも魅力的ですが、ユニゾンがメチャクチャ格好いいです。
写真では白っぽく撮れてしまいましたが、実物は素敵な色合いのオリーブ色です。イラストレーションといい、色遣いといい、最高にイカしています。RVGスタジオにて録音
ノリノリ・アップテンポの ① Two Bass Hit でハートを掴まれ、一気にアルバムに引き込まれたかと思いきや、グッとペースを落として大人の雰囲気の ② Love Letters で涙する。
高速でもスロー・ナンバーでもユニゾンがピシリと決まる様は本当に聴いていて爽快。
⑥ Samba de Orfeu は軽快なサンバのノリが心地よいし、ラストの⑨ Frame for the Blues は重厚で味わい深い。
その他の曲も充実しており、リズム隊も最高です。ピアノのJeb Patton は随所で素晴らしいソロとバッキングを見せますし(これもこのアルバムの聴き所の一つ)、ベースはずっしりと重たく、ドラムはスネアのカラッとした抜けが良く、シンバルも心地よくリズムを刻みます。スタジオにRVGの魂が宿っているからでしょうか。
内容、録音の良さに加えて、もう一点触れなければ!
ジャケットの素晴らしさです。
デザインは Takao Fujioka (藤岡 宇央さん)
ご興味を持たれた方はこちらをご覧下さい ↓
ABOUT | TAKAO FUJIOKA / WAY OUT WEST / JAZGRA (thebase.in)
Peter Beets 「Our Love Is Here To Stay」 を入手した時には気づいていなかったのですが、Brian Charette 「Jackpot」 をジャケ買いした際に「このデザイナーの絵はどこかで見たことが…」と思い、ジャケを手に取って隈無く眺めてみると、そこには日本人的な名前が…
そして今回のジャケ買いにつながります。
藤岡さんの事が気になって、ネットでいろいろ調べたところ、ネット・ショップを発見!覗いてみると魅惑的な商品がワンサカと。目移りしてしまい、どれも欲しくなり、予算内に納めるためにどれを削るか困ってしまうほどでした。
悩みに悩んだあげく、ポスターなど数点に絞り込んで購入しました。ささやかな自分へのご褒美、クリ・プレとして。
耳では素敵な音楽を聴き、目ではポスターを愛でる。
充実した、楽しい週末を迎えられそうです。
あ~ぁ、これで車庫の雪下ろしがなければ最高なんだけど・・・
(先日は災害級の大雪でした)