基本的にデジタル音痴なので、スマホで使う機能はごく限られていますし、頻繁には使いません。でも、夏山シーズンにはスマホのお世話になる機会が多くなります。

「YAMAP」であったり「てんくら」こと「てんきとくらす」は登山に大切な情報が豊富で、夏場は頻繁に、大変お世話になっています。

 

衛星写真や気象データの解析技術が進んだことで、気象予報の精度は昔とは比較にならないほど高まっているとはいえ、100%当たる保証はありません。アプリの情報をどう解釈するか?

 

白雲岳の「ゼブラ」こと、雪渓と新緑の織りなす壮大な絶景は、この時期でなければ堪能することが出来ません。ところが週末の北海道、どうも天候が安定しません。ここまで、スカッと晴れる日が少なかったんです。

 

そろそろゼブラを見に…と狙っていたのですが、週末ごとに天気がイマイチ。

 

6/24(土)は下界は「曇り」の天気予報に反して、ほぼ終日「晴れ」。

6/25(日)は「てんくら」の予報での白雲岳は午前中はAながらも、午後はB。

Aは登山に適した気象条件で、Bは曇ったり風が強かったり、眺望があまりよくなかったりと、登ることは可能としても、登山条件としてはイマイチです。

 

どうしよう?でも、下界はこれだけ好天なんだから、午前中はもつんじゃない?だったら午後に運悪く雨風に当たっても見に行くべきじゃないか。7月に入ればゼブラも小さく細くなって迫力無くなるし…

 

そんなわけで早朝というよりも 'Round Midnight の方が近いんじゃないの?という時間にベッドから起き出し、出発。

 

以下はその記録です。

 

 

 

赤岳登山道途中から見る雲海

 

 

 

雪渓を進むとニセカウのアンギラスが見えてきました

 

 

右端・後方はニペソツでしょうか?

Am6前でしたが雪はザラメ状になっていて滑らなさそうだったのでアイゼンを装着せず、つぼ足でトラバース

 

 

とにかくゼブラが目的、午前中勝負なので赤岳山頂は帰りにゆっくりするとして、ほぼ休憩せずに通過。

 

 

白雲岳を目指しているとトムラウシ山が姿を現しました

 

トムさん、ここからの眺望だと綺麗な「王冠」です

 

 

先を急ぎます。ゼブラの一部が視界に入ってきました。白雲岳山頂はもう一息!

 

 

白雲岳山頂にとうちゃこ

 

白雲岳のゼブラ参りはこれが三度目。

初回ほどの感動は薄れましたが、それでも見る度に感動し、言葉を失います。今年は珍しく風も穏やか、虫も少なくゆったりと景色を堪能できました。素晴らしい。

 

 

 

 

 

カメラが合成したパノラマ画像

①と②を合わせるとこんな感じの大パノラマが眼下に広がります

 

 

白雲岳山頂から 

左:トムラウシ 右奥:十勝岳連峰

実はこちら側も綺麗なんです

 

 

 

帰路はゆっくりと小泉岳の標識をお参りし、高山植物を愛でながら下山です。高山植物の名前、なかなか覚えられないんですよね、

恥ずかしながら…

 

お名残惜しいなぁ・・・また来ます!

北海道の短い夏、数少ない好天を狙って多くの登山者が訪れていました

 

僕の靴のつま先と比較すると、花たちがどれほど小さく健気かわかっていただけるでしょう

 

コマクサはもう少しで満開を迎えそうです

 

 

 

 

 

最後の一枚

これが何だかわかりますか?

道迷いを防ぐために、ボランティアさんが雪渓上にポールで道しるべを設置して下さっているのです(夏場は登山道の整備・修復も行っています。荷揚げと設置は大変な重労働と推察します)。

今日のような好天では道迷いも少ないでしょうが、ガスってしまえば雪渓は危険地帯。滑落の危険もありますし。

 

大変なお仕事をして下さる方がいてくれるから、僕達が安心して登山を楽しむことが出来ます。この場を借りて感謝致します。そしていつか、自分もそのお手伝いを出来れば…と思う今日この頃です。