The Golden 8

Kenny Clarke  Francy Boland and Company

 

Blue Note

BN 84092

TOCJ-6638

 

珍しいBNの欧州録音盤、快演!

 

評価

★★★★1/4 ~ 1/2 

 

 

 

ライト・ブルー/ラリー・ゴールディングス

 

これは僕がLPしか持っていない傑作で、

どうしても感動を分かち合いたくて次兄に

聴かせたかったのですが、お互いカセット・

デッキなど既に壊れて持っていない。

ネットで探すと運良くCDを発見!

早速兄に送りつけました。

 

兄からは返礼として今回ご紹介するCDが

贈られてきました。

勉強不足で、BN4000番台にこんな素晴らしい、

また珍しい欧州録音盤があったとは全然

知りませんでした。

ジャズの海は広くて深いですね。

How deep is the ocean って感じです。

 

 

♪ メンバー

Dusko Gojkovic (トランペット)

Raymond Droz (アルト・ホルン)

Chris Kelens (バリトン・ホーン)

Derek Humble (アルト・サックス)

Karl Drecvo (テナー・サックス)

Francy Boland (ピアノ)

Jimmy Woode (ベース)

Kenny Clarke (ドラムス)

 

♪ 収録曲

① La campimania

② Gloria

③ High Notes

④ Softly as in a Morning Sunrise

⑤ The Golden eight

⑥ Strange Meeting

⑦ You'd be so nice to come home to

⑧ Dorian 0437

⑨ Poor Butterfly

⑩ Basse Cuite

 

 

録音は欧州で、リマスターはRVGという少し

変則的な形で作品が世に出されています。

音質的には明るめ?軽め?華やか?な

感じで、いつもの少し翳りと愁いを帯びた

BNサウンドとは一寸だけ雰囲気が違うように

感じられますが、それはそれで新鮮。

ややエコーが聴きすぎているのが耳に付き

ますが、これはどちらの作業が原因なのか?

 

 

演奏は素晴らしいのひと言で、特筆すべきは

ブラス・アンサンブルのカッコ良さ。

リフが見事に決まっていて(これも絶妙に変化

させているのが心憎い)、躍動感・スピード感に

溢れています。

次はどう展開する?

グイグイ引き込まれます。

 

華やかで途中ドラムの見せ場も格好いい

オープニングから一転、2曲目はしっとりとした

大人のバラード・・・

以下次々と繰り出される表情も多彩な楽曲群。

 

 

一気に聴かせる力強さを持った佳作です。

 

 

1961年 5/18、19日 ドイツ、ケルンにて録音

(マスタリングはRVG)