前回の十勝旅行で、アイヌ民族についての関心が再燃したあたくし。
現在の北海道文化とアイヌ文化は切っても切り離せないのです。
そこで、旭川にあるアイヌ記念館へ行ってきました。
「カワムラカネト」と読みます。
このかたはアイヌの両親のもとに生まれて、測量技師として働いていたそうです。
旭川にはカムイコタン(神々の村)という地名があります。
アイヌ文化伝承家・知里幸恵さんの出身地でもある近文(チカブミ)という場所にはコタン(集落)がいくつも存在したそうで、旭川もまたアイヌが多く住む土地だったのですね。
現在、記念館はカネトさんのお子さんたちが管理してらっしゃいます。

旭川の住宅街のなかに、こんな場所があったんですね。この近くに住んでいたことがあるのに全く知りませんでした。入館料おとな500円です

エントランスでは熊の木彫りとイナウ(神に捧げる儀式に使われる道具)がお出迎えしてくれました

内部の撮影はOKとのことです。ガラス張りの展示コーナーのほかに、体験コーナーや舞踊を披露するステージなどがあります。

こういった装飾品や実用品に施される文様も独特ですね。アイヌは文字を持たなかったので、こうした文様でなにかを表現するという意味もあるようです。刺繍の細かさ・クオリティからみても手先の器用な人たちなのですね。
このゴザなんていまでも普通に使えるくらいの現代的なデザインだと思いました


このような壁にかかった絵入りのパネルも数枚ありました。住居侵入は重罪なんですね、集落の長が裁判長役として刑罰を下したんでしょう。殺人の刑が一番重い刑なのは、現在の日本と同じですね。死刑=殺人ってことです 



実はあたくし、アイヌに限らず、民族音楽や民族衣装にとても興味があります。高校生のころ、特設音楽の授業で民族音楽の研究をして以来です。
記念館には、ムックリ(アイヌの口琴、口にあてて弦を指で弾いて音を出す。素材は木だが樺太アイヌは金属を使用していた)をベースに歌が流れていました。ユーカラ(伝承音楽、出来事や伝えたいことを音律をつけた言葉で表現する)でしょうか?
非常に妙に落ち着く音楽でしたね、きっと脳でα波出てたんだと思います。
民族衣装は、予約が必要だったようで、ちょっと残念に思いながらお土産コーナーに行きました。
木彫りのものや手作業のものがいろいろな並んでいました。
作業スペースもあって、作製途中と思われるものも・・・
見ていたら、以前からつけてみたいと思っていた、メノコ(女の人)が頭に巻く布があったんです。刺繍も手作業だからひとつひとつ全部違う。
選んでいたら、しっくりくる刺繍を見つけて買うことにしました。
(あわせてみたら、妙に似合ったので)
そしたっけ、売店のおばちゃんが
「あら似合うんでしょ、衣装もきてみっかい?写真とってって年賀状にすればいいべさ」とおっしゃってくださいまして。
なぜかマークまで「ほれ、ダンナさんもこれ着てみればいいっしょ。なんぼでも写真とってっていいから」と、思いがけず夫婦でコスプレo(〃^▽^〃)oラッキー


せっかくのご厚意なので、チセ(アイヌのむかしの住宅)の前で記念撮影。
マークがあまりにもはまっているので、コワイくらい・・・
あたしたちここでバイトできるんじゃないかと思っちゃいましたよ(*´σー`)


このあとは層雲峡に向かいました。
まだまだ続きます「棚ボタ旅行記」、よかったらまた見てくださいね~音譜


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