




















本「キャリアーズ上下」 著者 パトリック・リンチ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
30代女性ホリーは離婚したあと双子の娘を育てている。
その娘たちをインドネシアスマトラ島にいる元夫の学術調査基地にヴァカンスに送りだす。
ホリーも後日向かうがなぜか軍隊が道を閉鎖、先に進めなくなる。
同じ頃アメリカの検疫施設でスマトラから輸入された実験用猿が変死し、その世話に当たった従業員が出血性ウイルスで死亡。
原因はスマトラにあるとし、アメリカ陸軍伝染病医学研究所のカーメン中佐が調査に向かう。
向かった先ではすでにウイルスが蔓延し次々と死亡者が増え続け、街から逃げ出そうとする住民を無差別に殺す軍隊という悲惨な様相を呈していた。
果たしてこの未知の死亡率100%エボラよりも恐ろしいウイルスの宿主は一体なんなのか?ウイルスの危険に晒されつつカーメン中佐率いる調査隊は謎に挑む。
そして明かされた驚愕の事実とは?
【以下ちょっとネタばれ、ちょっとだけね】
いや~すごい!!!めちゃくちゃ面白かった!!!
もうね続きが気になって気になって。
熱帯雨林のうだるような暑さとか、ウイルスの怖さとか、死亡時の凄惨な死体とかそういうのがリアルでリアルで。
これは夏読むべきだね。少しでも湿気と暑さを経験しつつ読むほうが臨場感が出るわ。
謎がね、おお~なんと!そういうふうに出たか!と。
びっくりするわ。遺伝子操作てやっぱし怖いわ。
どこでどんな副作用があるかわからんね。あ、ちょっとネタばれ。
おおまかにはホリーとカーメン中佐のふたつの視点から話が進むんだけど、これがもうどきどき。いつウイルスに感染するか…。
二人の心理的な動きもそうだし、情景描写も上手い。読んでてのめりこんじゃう。
出てくるそれぞれの人物の心理描写も細かいし、感情移入できるんだよな。
かと言って過剰なほどの描写ではない。適度。
専門的用語も出てくるけどわかりやすい。あら、ベタ褒め?
「ホット・ゾーン」に似てるけどこれは完全なフィクション。
しかし怖いわ~。コロナを知った今だからこその恐怖感というか。
こんな死亡率高いウイルスが出てきたら移らずにいるのが不可能。
家に閉じこもって外にでないしか方法はないね。それでも危険。
空気感染があるから。
死に様がね、もうすんごく怖いの。
身体中が血の袋になるの。内臓全部解けちゃうの。穴と言う穴から出血すんの。
ぎゃーーーー。かかった事がわかったら自殺したほうが楽やね。
なんで★4かというとちょっと都合が良すぎる展開がね、ちょっとだけ気になったんで。
しかし熱帯雨林とか怖いね。
どんなウイルス持った動物や昆虫がいるかわからん。
私は死ぬまでインドネシア等の熱帯雨林には近づかないと決めました。
あ、でもバリ島行きたいんだった…。
今後バリ島が舞台の怖い小説は誰も書かないで頂きたい。私が行くまでは。
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