ゾンビってなんでこんな惹かれるんだろ
本でも映画でもめっちゃ面白い
敵がはっきりしてるから?
生き残るための術がわかるから?
怖いのに大好きなんだよねぇ
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本「バイター」 著者 五十嵐 貴久

 

★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

 

伊豆諸島で感染症が発生する。
感染すれば死に至り、そして蘇る。
蘇ったあとは血肉を求め彷徨い歩くバイターと化す。
おりしもその島には総理大臣の中学生の娘が部活動で宿泊していた。
総理の娘を救助するため自衛隊と警察の混成チーム「ブラッド・セブン」が結成され、島に赴くことに。。しかし島には台風が来ており…。

 

 


もとは離島で、ニホンオオカミとみられるミイラが出土したことから始まる。
そのミイラが動き出し噛まれた研究員がゾンビとしてよみがえり人を襲う。
どの小説でもゾンビウイルスは狂犬病の亜種…みたいなこと書いてるね。
症状が少し似てるのもあるからかな。

発症すると死に至り、その後起き上がり人間を襲う…という設定はゾンビ小説の定番。
少し変えてきたな~と思う設定は、一度死に、すぐ蘇り数時間は人間としての意識を保つ…という点。
これ必要な設定やろか…と思ったけど、ラストになって必要な設定だったな…と気づく。

 

島には台風が来ており、暴風雨の中島民たちが次々ゾンビ化。
運悪くそこには総理大臣の娘が部活動の一環として島を訪れていた。
台風のせいで近づけない陸海空の自衛隊や海保。
そこに少数精鋭のチームが娘救助のため送り込まれる。

総理が私利私欲のために自衛隊を動かして、ましてや自分の娘を救出させるために危険な場所に人員を送り込む…なんてことは許されるわけもなく。
そこで、自主的に救助に向かったというていで送り込まれる精鋭たち。
まぁまぁ親の立場として、これはわからんでもないけどさ。
ましてやそれができる立場の人間だったら…。


島に入った救助の七人はさっそく困難な決定を迫られる。
台風で夜。突然出てきた人影をバイターか否かと判断することは難しい。
リーダーの自衛官と警官の間で何度かもめることになる。
自衛官は娘の救助だけが任務。それを邪魔するものは排除する…という考え。
一方の警官は、人間かもしれない相手を即座に射殺することに抵抗がある。
この葛藤というのは、「感染捜査」という小説でも大きな問題となっていたな。

映画のように出てくるもの全部銃で撃ち殺す…なんてなかなかできんやろな。
まぁこの葛藤も、後半になるにつれてなくなっていかざるを得なくなるんだけどね。
そりゃ、何百体もバイター=ゾンビが襲ってきてる状態では、もう人間だろうがゾンビだろうが撃ち殺すほかないからな。

途中、仲間がゾンビに噛まれ死んでいく…。
そこまで人物の紹介に割かれていないので、哀しみを感じるというのはないんだけど。

島にいる娘。これがまだ中学生。
友達がゾンビに噛まれ死んでいく。
これはきつい。
ほんとなら動けなくなってもおかしくはないけど、この子はなかなか根性がある。
何度も窮地に陥るんだけど、なんとかクリアしていく。

果たして総理の娘の救助は間に合うのか?!というお話。


はらはらどきどきアクションとかもう目が離せない展開。
島だけじゃなく、感染は日本本土にも広がっていく。
これは国難ということで総理以下政府は国会の下に作られたシェルターにこもり対策を立てる。
しかし総理は、娘の安否が気になって仕方がない。
外国に助けを求めるが、各国とも自国民の安全しか考えてはいない。
感染症の正体すらわかっていない状態では、どこも日本を助ける国はなかった。

この辺はリアルだなぁと思う。
結局、どこも自国が大事で助けに来るなんてありえないんよね。
自分のことは自分で!!と言われるだけ。
きっと日本が戦争に巻き込まれてもそういわれる気がするわ。
 

ラストまでどきどきはらはらの展開でめちゃくちゃ面白かった。
でもね。
ラストがね。
うーーーん。。こんなんなるかな。
これはちょっと…と思ってしまった。
続編あるのかな、あったらいいな。
だっていくらなんでもここで終わり…じゃあまりにも。。。
面白かったし本当なら★四つでもいいんだけど、ラストが納得いかなかったので減らしました。

誰か読んで感想教えてください。
どう思う??あのラスト!!!!
つかラストあれ???ラストなのか????
と、ちょっともやもやもやもやしております。。。。
 

 

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