今は猫を一匹飼ってる。
これはブリーダーさんから直接購入。
今思えば保護猫から探せば良かったかな。
でもブリーダーさんも売れなければ業者に引き取ってもらうらしい。
これキツイな…。
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「ひまわりと子犬の7日間」 2013年日本映画

 

★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

 

監督 平松恵美子
出演者 堺雅人 中谷美紀 でんでん 若林正恭

 

五年前に妻を亡くした彰司は二人の子供と実母の4人家族。
保健所に所属し、シフト制で動物管理局に勤務する日々。
そこでは引き取り手のない飼い主から捨てられた犬を殺処分する仕事が。
管理局に連れてこられてから7日間の間に新しい飼い主が見つからなければ彼らはすべて殺されてしまう。
父親の仕事を知った娘は嫌悪感を示す。
そんなとき、凶暴な野犬が子犬と共に引き取られてくる。
子犬を必死に守ろうとする母犬に彰司は…。

 

 

いや~泣いた泣いた。
めっちゃ泣いたわ。

保健所に連れてこられた動物たちは基本的には殺処分されるのは知っている。
だから引き取り手を見つけるために譲渡会等を開いているところもあることも。
普段、こういう現実からは知ってはいても目を背けている部分がある。
だって、助けられるわけではないから。
それがツラくて見ないふりしてしまう。

 

ひまわりと子犬の7日間

 

今回、保健所に連れてこられたのは野良犬化した母犬とその子犬。
子犬を守ろうと母犬は過剰に人間に牙をむく。
当然これでは新しい飼い主に引き渡すことはできない。
子犬は貰い手があっても、それを引き離してしまえば、ますます母犬の人間不信は強まってしまう。
そこで、彰司は期限まで必死に母犬の信頼を得ようと奮闘する。


野良犬だって元を正せば人間のせい。
避妊をしなかった飼い主や、捨ててしまった飼い主、様々な理由で野良犬になるわけで。
そして税金で養えないから殺してしまう。
大事な税金を犬たちに使うことに反対する人もいるんだろう。
政治家が好き勝手に使うくらいなら、動物に何億も投入して欲しいけど!!
税金をうまく配分し使ってくれるなら高い税金も我慢できるんやけどなぁ。


まぁかといって、連れてこられた犬や猫を永遠にどっかで飼うなんて無理だもんな。
そうやって助けておられるボランティアの方や、施設があることも知ってる。
でもきっと経営は苦しく、ただただ動物たちの命を救うためにわが身をけずって頑張っておられる方も多いだろう。

保健所でそれをやれというのは無理があるというのはわかる。
環境だって場所だって人員だってエサ代だってかかる。
誰もが嫌がるお仕事をしてくださってるのだから心身ともに大変だろうな。

 

じゃ、一体こうなるのは誰が悪いのか。
やはり犬を終生飼う覚悟のない飼い主が悪いのか。
でも引っ越しを余儀なくされる方や、病気になって飼えなくなる方、いろいろな理由があるんだから一概に責めることもできないのじゃないか。
それでも新しい飼い主を探すことができればまだいいけど、無理な場合だってきっとある。
安易に飼って安易に捨てる飼い主と同等には語れない場合もあるだろう。

それでもそれでも、やっぱり人間の都合で殺される動物に罪はないわけで。
 

助けられる施設があって、家族として迎える覚悟のある飼い主がそこから動物を引き取れる、それが一番の理想なんだろうな。

しかし、動物を生かすことに税金を使うのが無駄だと文句を言う人って本当にいるのかな。
…いるのかもな。
人間のせいなんだから税金使うのは当たり前のような気がするけれど。

でも今のように高い税金を搾り取られてどこに使ってるんだかわからない状態じゃ犬猫を救うために使われるのは難しいだろうな。
少なくとも、政治家を減らし彼らの給与も減らせばたくさんの動物が助かると思うんだが。

 

ただね飼っていた動物が、年を取ったから面倒見きれなくなったとか、赤ちゃんが生まれたから飼えないとか、引っ越すからとか、やっぱりこういう理由で捨てるのは絶対許せない。

もしくは、代わりに飼ってあげる施設に養育費を支払わせるとか。

この映画は飼い主が老人になり施設に入ることになったのだが、犬が逃げ出してしまい野犬化してしまった。
この場合罪は誰が負うのか?
 

人間から追われ人間不信になり、大事な子犬を守ろうと狂暴化する母犬。
人間を噛む犬を引き取らせることはできない、保健所の責任だから。
他の犬の引き取りにも支障がでてきてしまうから。
これも十分理解できる。
んで?殺すしかない?

そこで、堺雅人演じる彰司が必死に人間への信頼を取り戻させようと奮闘する。
噛まなくなれば子犬と共に引き取れるから。

泣いた…。
けれど…。

他の犬たちは?
他にもいっぱい収容されていた。
全部を引き取って飼うことなんてできない。
他の犬たちは殺されてしまうのだ。

だから、ああ~良かった、ほんとに良かった、観終わってすっきり…とは思えなかった。

 

日本中で一体何頭の動物たちが人間の都合で殺されているのだろう。
見たくない、知りたくない現実が重く残る。
動物にとってこれだけが問題なのではないことも知ってる。
悪質なブリーダーが繁殖させるためだけに大量の犬猫を狭く汚い檻の中で生涯過ごさせることも知ってる。
その子たちは、産めるだけ子供を産まされて、抱かれたり撫でられたり散歩したり遊んだりすることなく一生を終える。

やはりもっと厳しく処罰する方法ってないのかな。
なんとかならないのかな。
こうやって他力本願な自分も嫌になる。

すごく心温まる映画なんだけど、動物に対する罪悪感が重くのしかかる映画でもあったな。

自分に何ができるのだろうか。

 

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