引きこもるのってどんな家庭でもありうる。
まさかうちの子が…と思ってても。
理由も原因も様々。
学校という画一的なものじゃなくもっと自由に
生きられる場がたくさんあるといいなぁ。
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「キャットストリート」 著者 神尾葉子

 

★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

 

有名な子役だった青山恵都(ケイト)は友達に裏切られたことで舞台に失敗。
それからは学校にも行かず家に引きこもりの生活を送っていた。
16歳になったケイトはある日外で見知らぬ男性から学校へと誘われる。
そこはいろいろな理由で学校へ行けなくなった子たちが通うフリースクールだった。
行ってみようか…ケイトの人生がまた動き出した。

 

 

花より男子が大好きでこの人の他の漫画も読んでみたくて購入。

正解でした。

芸能界から引退し引きこもり生活を送っていたケイトがフリースクールで信頼できる仲間に会い、徐々に変わっていく様子を克明に描いた作品。

 

やはり友達ってめちゃくちゃ大事だと思ったわ。

華やかな芸能界で活躍していたケイトには友達がいなかった。
ようやくできた友達は同じ舞台にダブル主演する相手。
ダンスが苦手なその子に親切に教えていたケイト。
だが相手はただケイトを利用していただけだった。
舞台の幕が上がる直前、その子の本音を聞かされショックのあまり立ち尽くすケイト。
そのことで芸能界に居られなくなり引きこもりへと。

そのケイトがフリースクール(自由に登校し、自由に授業を受ける)に行くことで、自分の進む道を見つけるというお話。

 

キャットストリート

 

フリースクールに行ったとしても、そう上手く友達が見つかるわけではないよね。
特にその学校が、不登校とかいじめとか普通に学校に行けなくなった子たちばかりなら。
みんな人間不信でコミュニケーションが取れないからこそ、フリースクールに来てるわけだから。

でもそういう同じ立場だからこそ心から理解しあえる友達ができるともいえる。
 

実際にもここまで自由な学校あるのか知らないけど、こういうのいいな~。

7年も学校行かず家に引きこもるって親も子も苦しいだろうな。
娘がそうなったら一体親に何ができるんだろ、といろいろ考えたな。

娘の人生だからと突っぱねることもできるけど、やっぱりあれこれ口だしするだろうなぁ。。
 

ケイトがフリースクールで出会った友人たち。

サッカーでの人間関係に挫折した怜(イケメン)
PCオタクでIQが高い天才の浩一(イケメン)
ゴスロリが大好きな紅葉(もみじ)
みんな普通の学校でははみ出してしまった。

しかしみんな美男美女でね、特にケイトは元子役ということで美少女という設定。
そない上手くイケメンばっかりと知り合うのかよ!みたいな妬みは出ますわな。

 

外の世界に出たばかりのケイトは無菌培養されてたのと同じ。
小学校で同じクラスだった男の子、大洋と再会し、彼を好きになってしまう。
でもぐずぐずしているうちに他の女子と付き合ってしまう大洋。
初めての失恋に子供のように泣きじゃくるケイト。
大洋と付き合うことになった女の子がまた良い子なんだよ~。
好きだという気持ちって持てるだけで幸せやねぇ。
成就すれば一番いいけど、たとえそれがかなわない恋であってもね、いろんな感情が出てくるもん。
まぁ大人になった今だからこそ言えるんやろね。
若い時の恋愛ってこれしかない!くらいになっちゃうしね。

 

基本嫌な人間が出てこない漫画。
お約束ですが、怜がケイトを好きになり、付き合うことにはなりますが。。。。。

まぁネタバレはやめておきましょう。
でも結構どきどききゅんきゅんします。

ずっと他人のせいにして生きてきたケイトが自分自身の足で立ち始めて、ようやく前に歩けるようになる。
 

この人の漫画って花より男子もそうだけど、ただの恋愛ものではなくて、成長物語でもあるのがイイ。
それぞれが変わっていくのがね、いいねぇ。
ただただあっちが好き、でもこっちから告白され、でもあっちと付き合ってて…みたいなごちゃごちゃ恋愛だけじゃないのが読み応えあると思う。
感動も呼ぶし。

出てくる人たちは美男美女だから現実味まったくないけど、内面をね見るようにすれば大丈夫。

 

とりあえず立ち止まるときがあってもいいけど、なんらか行動しないと何も変わりませんよ、と。
でも40であっても50であっても学ぶ場はあるし、歩きだすのに遅すぎることはない。
よし!頑張って生きていこう!…かな…。
と思える前向きになれる漫画でした。
当然ハッピーエンドなので安心してどっぷりこの世界に浸ってくださいね。

 

あ、ちなみにタイトルのキャットストリートっていうのはヨーロッパの家の屋根につけられる猫の形のオブジェ。
野良猫が屋根に上がって人間たちを見おろしながら集会を開くという姿を現しているそう。
自分たちの姿を重ね合わせたケイトたちは、フリースクールの屋根に設置するわけです、ラストに。
そんな感じで。

 

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