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「東京タラレバ娘2」著者 東村アキコ

 

★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)

 

33歳になった倫子、香、小雪の3人は居酒屋に集まってお酒を飲んではタラレバ話ばかり。
「もし好きになれレバ…」「ダイエット成功しタラ…」
自分たちがそろそろ瀬戸際にいると感じ始めた3人。
あせり始めるが世間の風がアラサーに冷たいことに今更気が付く。

そんなとき、倫子が人気モデルのkeyと関係を持つ…。
keyの考えてることがわからず、倫子は次の手が出せない。
この恋はありなのか、なしなのか…。

 

 

 

東京タラレバ娘第二弾。

一巻の終わりで、倫子が人気モデルのkeyと旅館で関係を持つ。
「俺に枕営業してみろよ」の一言でそうなってしまうのだが。。

これは確かに次の手が見つからないなぁ。
だって相手が一体どういう考えでどういう気持ちで自分と寝たのかがわからないもんな。
でも嫌いなのに寝るとは思えないし。
かと言って自分の事を好きだとも思えない。
なんとなくそういう気になったのかなぁとも思えるし。

わたしだったら、きっと相手は、愚痴愚痴言うわたしに対していらついて、もっと前向きなれよ…みたいな同情とも違うけど、恋愛感情ではない気持ちで寝たんだと思うだろうな。
 

倫子も彼が恋愛感情を持ったのだとは思わない。
気の迷い…だと思う。
だからこそ、次の手が見つからない。
寝たからと言って付き合うわけでもなし。

ただただ体の関係を一回限り持っただけ…。
遊びとも違う、なんだろ、寂しい感情がそうさせたような…。
 

これは難しいね。
もし自分が相手の若い男の子を好きになってしまったらキツイわ。
寝たことは嬉しい事だけど、相手に感情があるのかないのか…わからないし、あまりみっともない事もしたくないし。
葛藤するだろうな。

 

東京タラレバ2巻

 

倫子の親友の香の反応は、「ないよりマシ」
小雪は「こんな苦しむなら何もないほうがマシ」
わたしだったら、「ないよりマシ」だけどなぁ。
苦しもうが悩もうが、ないよりいいじゃん!と思うけども…。

 

二巻はまず倫子の苦しみから始まり、香が成功したバンドマンの元カレと再会。
しかし彼にはモデルの彼女がいて、元には戻れない。
なのに、彼と寝てしまう香。
おそらく彼は深く考えてない。
モデルの彼女も、元カノの香もどちらも好き♪みたいな軽いノリだと思う。
これも幸せな恋愛とは言えない。
でも香にすれば、「ないよりマシ」なんだと思う。

 

しっかり者の小雪。
居酒屋に来たお客に一目ぼれ。
しかし相手は既婚者。
妻とは別居状態だと言われ、
「僕は結婚している。嫌だと言われたら諦める。君が決めて」と言われて、誠実な優しい人だと思い関係を持つ。

 

バカだな!

 

これは優しいんじゃなくて単に責任逃れしてるだけやのに。
君が選んだことだと言いたいがために、そうやって選ばせてるのに。
嫌だと言わないと見越して言ってるのに。
こういう変に優しい感じの男が一番優柔不断でいい加減で絶対自分のものにはならないのに!
小雪は自分をしっかり者だと思ってて、そこが付け込まれやすいんだと思う。
自分で決めたんだから…と思ってしまうと、きっと相手を責められない。
自分は大人の女だから不倫であっても上手く対処できる…そう思い込んでるだろうし。

 

第二巻では3人それぞれが恋に苦しむことになる。
相手がみんな癖がある男ばっかり。
倫子は年下の人気モデルで考えがまったく読めない相手。
香は元カレのバンドマンで今は売れてて、今カノはモデル。
小雪は不倫。

せっかく出会いがあったのに3人ともに前途多難な感じ。
いい年してるから恋愛に失敗しない…なんてことはないんだな、これが。
いくつになっても、余裕がない時に知り合ったらろくなことがないわ。

 

相変わらず共感できる事ばかりのこの漫画。
帯の言葉がもう痛々しい。
「もう33歳だけど40オーバーの独身女よりマシ」
「やりたい仕事で飯食えてるだけマシ」
「あの女よりも顔もスタイルもマシ」
 

でもどれだけマシを数えても全然幸せじゃない

 

確かに本当にそうなんだから仕方ない。
あの人よりマシだとか、あれよりマシとか考えて優越感を持とうとするけど、でも自分を振り返ってみれば、もしかしたら見下したその人より幸せが少ないかもしれない。
幸せって誰かと比べて、あの人より多いとか少ないとか言えないとこがつらいとこだもんなぁ。
その人が幸せかどうか…。
それはその人個人個人の想いや考えによるから。
幸せだ~と心底思えたら幸せだし、私って幸せじゃない…と思ったらその時点で幸せはどこにもない。

案外幸せは探さないとあかんものなのかもしれん。
 

同じ境遇で、幸せだと思える人と、思えない人とがいる。
倫子の立場だってそう。
若い人気モデルと寝た!そのことで彼の気持ちが掴めず倫子は愛が手に入らなかったと落ち込む。
わたしだったら、寝れただけ幸せやん!なんてラッキー!と思えるからな。
相手に愛があるかないかなんて関係ないやん。
 

幸せなんて考え方ひとつでいくらでも手に入るもんなんよね。

素敵な彼氏がいる、結婚してる、子供がいる、お金がある、そういうことが必ずしも幸せにつながるとは思えない。
本人が幸せだと感じなければ絶対幸せになれないんよ。
他人と比べてマシを数えたり、不幸せを数えたりするんじゃなくて、持ってる幸せを数える方が百倍いいのに。

 

と、この漫画を読むと、女の幸せとはなんなのか、一体どうすれば幸せになれるのか?をめちゃくちゃ考えさせられるわ。
女が漠然と考える幸せは必ずしも本人の幸せに繋がるとは限らないってことが痛々しい。

この3人が一体これからどうなるのか…。
3巻をめちゃくちゃ楽しみにしたいと思います。
なんか、自分の幸せ感を語ってしまったな…。

 

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