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「百年法 上」 著者 山田 宗樹

 

★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

 

第二次世界大戦、日本は原爆を6発も落とされ壊滅状態に。
しかし日本は復興し、アメリカから導入されたHAVIという不老技術を導入。
これにより日本人は永遠に老化しない身体を手に入れる。
事故や病気以外では死ななくなったことにより人口増加が予測され、そのため不老処置を受けたものは、処置後100年で安楽死しなければならないとする通称百年法が定められる。
処置後初めての100年目が訪れる日本で、政治家による法律凍結案が浮上する。
人口増加を危惧する官僚たちは必死で制定に向け活動するが…。

 

 

いや~ものすごい展開。
人類が不老化するというストーリーだけど、そのことで、百年経ったら死なないといけないという法律を制定するという設定だけでもすごいわ。

 

百年法上

 

確かにそうなるよね。
病気になる可能性はあっても、身体が老化しないため病気にもかかりにくくなるだろうし。
病院はほぼ老人のたまり場と化していることを思えばね。
人口増があまりに極端になると、国土の狭い日本では無理があるし、食料問題もある。

そして若い世代に仕事がなくなってしまう。
定年という制度が意味をなさなくなるから、いつまでたっても上が辞めないからね。

 

もし、人類が不老化したら…というSFだけど、ここまでリアルに問題点を書き連ねられると、確かに…人類が老いて仕事から引退し、若い者に道を譲ることの大切さがよくわかる。

不老ってめちゃ憧れるけど、事故や病気以外では死なないわけだから、どんどん人口が増えてしまう。
しかも見た目はみんな20代なのに、年齢は80歳とか98歳とかになるわけ。
上下関係がむちゃくちゃになりそう。

 

そしてこうなった時に、家族というものが崩壊する…というのもなんかわかる。
親と同じ見た目になった子供。
永遠に老けない親。
よぼよぼになった親の面倒を見る子供…という図式がまったくなくなる。
身体が老いないから死ぬまで働ける親の面倒を見る必要がなくなるわけよね。

しかも年金がいらない。
ずっと働けるから。
すると若い世代の入り込む余地がまったくなくなるわけで。

 

不老化処置を受ける段階で100年後に死にますという誓約書を書かされるわけだけど、実際死ぬ時期がきたら一体人はどう思うのか。
 

百年法上3

 

100年も生きたからもういいや…とはなかなかならないだろうね。

身体はまだ若く、これからだってまだまだ生きられる…なのに、法律で定められているからと死ななければならない。
日本人の性質からするとあっさり仕方ないと言う事聞く人が多いとは思うけどね。
反抗する人は出てくるとは思うけど、基本日本人は政治家の言うなりやから。

 

民主主義といいつつも、実際はすべて政治家が決めているわけで、その政治家を選ぶのは国民だとしても、政治に直接口だしするわけではないから。
消費税を上げると言われたらそれに従うほかないわけで。
自分たちが選んだ政治家やし…という諦めがあるからやろうね。
これは本当の意味での民主主義ではない…と本作を読んでますます確信したわ。

めっちゃ年寄りになってもずっと政治家で居続ける奴らが、日本を再度戦争のできる国にしていこうとしている。
それを国民は静観している国、それが今の日本だからね。

 

百年法上2

 

小説ではまず、いったん百年法が凍結され、その五年後に再度制定されるというその過程を追っている。
官僚や政治家の思惑や、一人の官僚の考えで独裁国家となってしまう日本、百年法を守ろうとしない人、様々な動きがある中で、今後どうなっていくのか…という上巻。

一般市民や、テロリスト、官僚、政治家、等々のそれぞれの心情や動きから日本の今後を憂慮してしまう。

では、一体日本はどうなってしまうのか、不老技術の是非について下巻を読みつつ考えてみたいと思います。

 

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