「銀齢の果て」 著者 筒井康隆
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
高齢化社会を打破すべく政府が打ち出したのは「老人相互処刑制度」70歳以上の老人たちを町内で殺し合いをさせ生残った一人のみ今後も生きていていい…というバトル・ロワイヤル方式だった。
老人たちの生死をかけた戦いが始まった。
久しぶりの筒井ワールド。
筒井さんの小説ははちゃめちゃなのにリアル感があり、吐き気を催しながらも読みやめることができないという恐ろしいものだ。
当然この小説も同じ。
現在の政府は明言していないけど国の役に立たない者は生きていなくてよろしい…と言わんばかりの政策ばかり打ち立ててくる。
それを赤裸々に文章化しただけのような気がしてくる。
怖いけどでも政府ってこんなもんだよね…という諦めにもにた気持で読んだ。
こんな事ありっこないよね、と思う人は完全フィクションとして、これはある意味ノンフィクションだと思う人は戦々恐々としながら読めばいいんちゃうかな。
実は以前に政府が内密に合法的に増え続ける老人を殺していく小説を思いついてたんだけど、筒井先生に先を越されました書かなくて良かった。
小説書けないけど。
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