「マッド・リバー・ロード」 著者 ジョイ・フィールディング

 

★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

 

優秀な弁護士である姉と、厳格な判事である母を持ったジェイミーはことあるごとに自分に劣等感を抱いていた。
衝動的にした結婚相手がマザコンであり、離婚した事も心の傷になっている。
そんなある日、付き合っていた彼氏が妻帯者である事が発覚、いらついた気分のまま寄ったバーで理想的な男性に出会う。
笑顔が素敵な理想の男ブラッドとまたもや衝動的な旅に出るジェイミー。
ところがその男は妻を虐待し、人を殺す事をなんとも思わない殺人者だったのだ。
男はジェイミーを連れ、姿を消した元妻と息子に復讐するため旅に出たのだ。
旅の途中で本性を現し暴力を振るうブラッド。
人生失敗続きのジェイミーの運命は、そして元妻ベスの運命は…。 

 

 

いや~読みながらどきどきしっぱなし。

この物語にはバカな女が出てくる。
嘘をつき、万引きを繰り返す女。
男を見る目がなく衝動的な女。
しかし、どれも人間味溢れるリアルさがあった。

実際に自分の彼氏もしくは夫が冷酷な暴力魔だったとして反撃できる女性はどのくらいいるのか。

つまらない事で嘘をつくことをやめられない女だっていっぱいいる…はず。
そういう客観的に見たらあほやなぁ…と思っても、わが身に置き換えたらありうるかも…とも思える。

 

マッドリバーロード


そんな女達に加え冷酷非常な殺人鬼がジェイミーをだんだん追い詰めていく様子はページを繰る手を止められなくしてしまう。
どうなるの???
こわーーーーーって。

男性から暴力を振るわれる女性の気持ちがなんせわからない。
自分だったら、ビンタ一回されたら別れるからな。
いやもう、頭こづかれただけでも、ぷちーんキレるわ。
他人から殴られたことないし、その痛みや衝撃すらわかっていない。
当然誰かを殴ったこともない。

 

マッドリバーロード2


そういう人間が多いとは思うけど、そういう人間がいざ暴力の的になってしまったら、反撃なんて怖くてできないのかもしれないな。
怖くて怖くて逆らうこともできなくなるのかも。
とっとと家を出たらええねん、とか他人だと軽く言えるけど、本人だったらそれすら怖くてできないのかもしれないなぁ。
と、暴力に対しても色々考えさせられたわ。
殴られたら殴り返したらええねんとか思ってきたけど、いざとなれば難しいんやろな。
体力や力の差は圧倒的にあるもんなぁ。

 

ラスト、最後まで詳しく説明されてないのがちょっと残念。
隠し逃げてきた過去から解き放たれた女性たちがどのように変化していくのか、も知りたかったな。
女性は弱いけど、強さも持ってる。
その強さを発揮することができるか否か…。

力も体格も男に叶わない女の弱さも思い知らされるこの小説。
やはり空手かなんか娘には習わせようかなぁ。

いざっちゅーときに戦えるのか、空手習っててもこればっかりはねぇ、わからんし。
子供を持つと犯罪に対しても過敏にはなるね。

 

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