「廃墟ホテル」 著者 デイヴィッド・マレル
★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)
廃墟に忍び込んでスリルを味わうクリーパー(忍びいる者)たち。
廃墟となったホテルに忍び込むのだが…。
そこはいわくありげなホテル…果たして彼らの運命は?!
廃墟を探索する人たち。
面白そうだとは思うけど、怖いなぁ。
なんか出そうやん。
読んでびっくり!正統派ホラーちゃうねんや!
てっきり、廃墟と化した封鎖されたホテルに忍び込んだ人々を襲う怪異の数々‥みたいなんかと。
全然違うし!
あ、でもちょっとそうかも。
都市に取り残された廃墟(ホテル、病院、施設等)を探検するグループがあるそうで。
自分たちをクリーパー(忍び入る者たち)と呼ぶらしく、こういうグループはリアルに存在するらしい。
廃墟で思わぬお宝を見つけたり、そういう宝探し的なものもあるんだって。
んで、その方々が一週間後取り壊される予定の古いホテルを探索する。
廃墟を探索する理由の一つとしてそこに残されている歴史を感じること、というのがある。
もちろん、中には廃墟に残された価値ある骨董品を盗む輩も存在する。
そのホテルのオーナーは変わった人物で、一生をそのホテルの中で過ごし、最後に浜辺に出て自殺を遂げている。
このことだけでも十分になにかいわくありげな感じでしょ?
忍び込んだクリーパーたちを待ち受けていた驚愕の運命とは!!
超自然現象で怖がらせるのではなく、次から次へと襲い掛かる「どうなるの?」的な恐怖はページを繰る手を止めることができなくさせる。
息詰まるようなサスペンス。
圧倒的な暗闇の恐怖。
追い詰められる人々。
過去に囚われている登場人物たち。
暴力、血まみれスプラッターもあり、痛々しい描写もありぃの、そういうの苦手な人はちょっとびびるかも。
でも!面白い!
このホテルに入る本当の理由が中盤になって明かされたり、「え?そうなの?」とか「え?誰?」とかもうわくわく感てんこもり。
これはおすすめです!!
あ、一つご注意を。
ゆっくり時間を取って読んでね。途中でやめられないから。
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