『善良と傲慢』のヒロイン真美は、ハイスペ男子架と婚約、手慣れたリードで処女卒業、しかしその後、、
 ネタバレになるのでここまでにするが、私の解釈として、それまで傷付き過ぎたことが原因か?自身の経験でも、長年の辛さを回復するのに、単に婚約出来、結婚出来くらいでは傷はなかなか癒えない。
 ありがたいことに、結婚出来、幸せかと聞けばはいといえる自分だが、やはり引きずるものがある。
 ソープ体験談は以前書いた。

 私の経験、このソープ前後でどうしたか、語りたい。先ずはソープの後である。

 前述の様に、風俗デビューは30歳。大満足ながらフィニッシュが出来ず、資金問題から間を明け、3回目で嬢に事情を話してリードしてもらい、ようやくフィニッシュまで。恐らく31歳にはなっていた。その後、もう一回行って、また完了。「覚えとかんと恥かくぞ」とよくいわれる課題をクリアした気分だった。

   ここでハマる方もいるようだが、私は課題クリアでこの辺で一旦やめようと考えた。やはり出費が痛いし、ソープへ行くことが目的な訳がないからである。訳知りなアドバイスにありがちなメンタル面の変化にこそ期待していた。

 実際にはどうだったか。自信がついた、女性に緊張感がなくなった、とかの効果については??である。そもそも風俗で卒業は苦渋の決断なので、自信になりようがない。女性に緊張感も、前述のように、女だらけの環境で生きてきた自分としては??だった。(周りがどう感じているかはわからないが)

 心境の変化で明らかなのは「いざとなったら金を払ったらデキる」という身も蓋もないリアルだった。少し説明がいる。項目だてると、

①今後も自由恋愛で相手がいなくてもデキる方法はある

②奮発して高級店行けばアイドル並美女とデキる

③猥談になっても少しは話についていける

という感じで、とにかく金は必要だが相手は逃げて行かない、みたいな達観があった。

 また、自信などと程遠いが、

【女性の許容範囲が広がった】

 ソープの嬢はそれぞれ個性があり、2回目はおデブなおばさんだった。全裸で全て見る訳だが、顔もスタイルもグラドルやさセクシー女優ほどではない。見たくて堪らなかった部位も、実はけっこうグロい、、、生身の暖かさ、女性でしかありえない柔らかさ、各個人特有の匂い。いずれの嬢にも満足。リアルを体験し、誰かを好きになると片思いのクセに一途になる、マズイ傾向から脱したと思う。

②目付きの変化

 ついつい女性のパーツに目が行くのは、思春期からジジイまで変わらないながら、体験するまであまりに視覚のみに頼ってきた(AV グラビア等)。たからオフィスでもつい目線が、、というのが抑制され、日常では見たいけど我慢、あるいはちゃんと女性も顔をみる(当たり前)ようになった。視覚しかない、目福のみ、が抑制された。それだけに以前の自分の目線が怖くなった。非モテの原因だったかも。


 とこの程度である。

 この差が大きいかどうか自分では判断しかねる。その後、私は33歳で妻と出会い、35歳で結婚。

 結果だけ見れば、「やっぱ童貞すてて効果あったね」と言われそうだが、実感がない。というのもその後も、泣かず飛ばす。痺れを切らした親が、昔ながらの結婚を強要したことから対立。拗らせて遂に親子関係まで、と自己嫌悪にもなった。ソープ童貞卒業の効果など感じる訳はなかった。

 まあその後、妻との出会いあり、割と当たり前に交際を進めて行けたので、人生の土壇場をしのいだ。


 こんな状態だったので、女性相手のコミュニケーション能力をつけないと、と躍起になり、再び風俗を利用したのだった。


長くなり、続くとします。