風俗レポートにならないように注意しつつ私の場合の思い出を綴る。

前回書いたように「いつか自分みたいな者と付き合ってくれる彼女に失礼にならぬよう」という主旨で断ってきた。しかし俯瞰的にみて30男がそうする奇妙さと滑稽さ、湧き上がる性欲。何より「いつか付き合ってくれる未来の彼女」という仮定が、実現不可能と決断せざるを得ないこと。お気楽、興味本意ではないと理解してほしい。

あえなく30歳を彼女いない歴年齢&童貞で迎えた私は、やや長い東京出張に出た。地方から集まった者で夜を過ごすことになるが、同世代なら妻帯者が多く、若い独身の者は週末彼女を呼び寄せる等、童貞を隠したい私としてはまずい展開だった。男同士ながら感心したのは、東京の目的といえば風俗、が自然であること。独身、妻帯関係なし。「嫁さん妊娠中でできないから」とソープへいく者もいるが、私なら軽蔑するが、むしろ同情的雰囲気が大勢。部屋にはクーポンが切り取られた風俗誌をよく見かけた。

どちらかというと年長の自分の童貞はできたらごまかしたい。その思いもありグループで吉原ソープに行く話に乗った。若いもんは風俗デビュー、同世代は久しぶりというノリ。3人ずつ、2店に別れた。

吉原という地名も、駅も存在しないということを初めて知った。

駅まで迎えあり、車は店のドアの前につけて、一方のドアから出る。プライバシー配慮が行き届いている。店員の対応は良く、パネルは美人ばかり。修正はされているだろうと期待せず好みの子を指名。ドアを出たところで1人ずつ女の子と対面。部屋に向かう。

ここからを詳しく書くと風俗レポになって方向を誤る。この体験で得たこと感じたことを優先して書く。また、初体験でメンタル面の変化をこそ期待していた。

この方面の結果は【自覚できるほど女性への緊張がとれた】とか【脱童貞で自信がついた】とはならなかった。

他方、行って後悔した訳ではない、貴重な経験には違いない。(同年代の人によっては単なる習慣と思うと情け無いが)

項目として以下のとおり

①びっくりするくらいスタイルのよい若い子が働いている。

②異次元のテクニックとサービス

③時間の長いコースは二回可能

実をいうと、初めてだけに最後までいけなかった。しかし全く初心の相手にちゃんと行為を成立させる、プロはすごいというのはどの業界も同じだ。尊敬の念を禁じえない。人類最古の職業ということにも納得。何より①のようにサバをよんでいても充分若く、おばさんが来たらの心配は杞憂だった。ルックス、スタイルとも、普通に生きていて出会うことのないレベルの子だった。そもそも私の場合、キスすらしたことない訳で、諸々の行為に対する感度は感動と表現する他ない。今まで知識と画像等の視覚でしかなかったものが五感全てで感じる訳で体験する他に想像できなくて当然だった。

満足して、グループで反省会。内容的に低俗不潔な盛り上がり。しかし【童貞がバレないように】の気づかいがなくなった談笑は心からリラックスできた。道徳倫理観は別として、ほっとしている自分がいた。この時の嬢に対しては尊敬と感謝しかない。


続く