久々の更新です。(久々すぎてブログの書き方忘れた)

 

 

今回は入手困難になりつつあり、また大変高価なビューエルXBのクラッチワイヤーを

加工流用するというニッチな企画。

 

 

当然、真似して事故やアクシデントに見舞われても

私は責任を負いませんのであしからず真顔


いつのまにか白いホイールになっている私のXB

(白いホイールは憧れでした)

 

 

今回のクラッチワイヤー加工流用の原因となったのは・・・

クラッチレバーをアコサット製に交換したため、

クラッチワイヤーのインナー長さが足りなくなってしまい

クラッチレリーズの角度が非常によろしくない角度に・・・

 

 

ワイヤーとレバーの角度を90度にしたい

そうすれば、気持ちクラッチが軽くなる・・・といいなぁ

というのが今回の目的。

 

 

元々ビューエルのクラッチレバーホルダに国産車では標準装備の

ワイヤーアジャスターが未装備のため、インナーワイヤーが短い

そこへアジャスター付きのクラッチレバーホルダを装着しようものなら

インナーの長さが足りなくなるのは必然。

 

 

しかし、社外のクラッチホルダー用のクラッチワイヤーなど売っている

わけもないので、今回の加工流用となったわけです。

 

 

とりあえず、クラッチワイヤーをはずしてよ~く観察

ちなみに上がXB用、下がスポーツスター用

(スポーツスターのクラッチワイヤーの購入価格は約7000円。

もっと安いものもあります)

 

 

エンジン側(ミッション側)の形状は同じですね

 

 

 

レバー側はかなり違います。

上のXBは国産車と同様の形状。下のスポーツスター用はハーレー特有の形状。

 

 

レバー側のアウターエンドの形状はほぼ同じですが、レバーホルダ部へ

刺さる部分のサイズが違います。

 

 

 

計ってみた。

スポーツスター用は約9mm

 

 

XB用は7.8mm

 

 

インナー(ワイヤ)のサイズも違うようです。

スポーツスター用は約3mm

 

 

XB用は約2.5mm

レバー側はインナーもアウターも細かいところが違いますね。

 

 

次はワイヤーの長さです

 

 

 

XB用は1275mmくらい

 

 

スポスタ用は約1452mm

XB用より長かったので、カットして使います。

 

 

ちなみにインナーは3cmくらい長さが違います。

 

 

悲しいことにスポスタ用のクラッチワイヤのインナーはそのままでは

アコサットのワイヤーアジャスターを通りません。

 

 

 

アジャスターの溝を気持ち拡大

 

 

 

ワイヤーアジャスターのアウター受け部分の寸法は約9mm

今までアウター受け部分にカラーを入れて使っていたので

カラーなしで使えるようになります。

 

 

とりあえず、スポスタ用のクラッチワイヤーのレバー側エンドをぶった切ります

 

 

 

XBのノーマルワイヤーのアウターとほぼ同じ長さにスポスタ用の

クラッチアウターをカット。

当初はアジャスター側を切る予定だったのですが、

気がついたらレバー側をぶった切っていた・・・Orz

 

 

クラッチワイヤーアウターの構造は自転車のシフトワイヤーと同じ

 

 

ワイヤーカッターでアウターを切ったので、ワイヤー内部のコーティングが

潰れてしまい、インナーワイヤーが通らない事態に・・・

千枚通しでインナーを修正して無事にインナーワイヤーが通るようになりました。

切る時の熱を嫌ってワイヤーカッターで切りましたが、ディスクグラインダーの

ほうが良かったのか?

 

 

アウターのエンドを外すのですが、カシメてあるので

引っ張った位では外れません。

ヒートガンで暖めて外します。

 

 

エンド取れた

 

 

 

外したエンドを暖めて、今度はワイヤーに装着します。

 

 

アウターの被覆がちょっと溶けましたが、装着完了。

 

 

今回使用するのはキタコのワイヤー用補修部品

この選択は間違いであることをこの時の私は知る由もない・・・

 

 

タイコの直径が約6mmしかないので、ナイロン製のスリーブを併用して使用予定

 

 

 

キタコのタイコはインナーワイヤーの通る穴が2.2mmしかないので

3mm+αで穴を拡大。

 

 

 

インナーワイヤーはクラッチワイヤーのアジャスターを目いっぱい戻し、

ミッション側のクラッチ調整を完了させてから60mmでカット。

この後、インナーが少し長かったので約1cmインナーワイヤーをカットして

整備完了時では5cm。

 

 

加工したエンドにインナーワイヤーを通す。

 

 

 

タイコのイモネジを締めて、飛び出したインナーワイヤーを

ベルトサンダーで処理

 

 

速攻でレバーに付けて3回握ったら・・・タイコ抜けた・・・Orz

普通はスロットルワイヤーなのでクラッチの負荷に耐えられなかった模様

 

 

サンメカなら、やっぱりタイコくらいは自作でしょ・・・

ということで密林で直径8mmの真鋳の棒を購入

とりあえず長さ12mmで切る。

 

 

なぜ12mmか?XBのノーマルワイヤーのタイコの長さが11.5mmだから

 

 

切った真鋳の棒にドリルで穴を開ける

 

 

 

こっちにも穴を開ける

 

 

 

ワイヤーを通す穴の出口側は大きめに拡大しました

 

 

 

インナーワイヤーを自作のタイコに通して、ワイヤーをほぐします。

 

 

エンドの固定には通常はんだポットを使うのですが、買うと高いので

自作してみることに

棒はんだと板金用フラックスとかんろ杓子

 

 

 

ヒートガンの上にかんろ杓子をウマに固定すれば、簡易ばんだポットの出来上がり。

 

 

とりあえずポットの中にはんだの小片を入れ、はんだの融解温度(約120℃~)くらい

まで温度を上げる

 

 

ニッパーで棒はんだを適当な大きさに切ってポットに放り込む。

 

 

よ~し、おじさん入れちゃうぞ~!!

もちろん板金用のフラックスを塗布済みである。

 

 

きれいにはんだが付きました。

少々はんだが流れてくぼみができてしまったので、はんだこてで

くぼみを修正してたいこ外周のはんだをできるだけこそげ落として出来上がり。

 

 

今回使用したはんだの量は棒はんだ半分・・・

次の休みにクラッチワイヤーの試運転予定

 

 

操作具合は?耐久性は?