あれから12年。「音無美紀子の歌声喫茶」で心をひとつに。 | 原元美紀 オフィシャルブログ 「原元美紀のミキペディア」 Powered by Ameba

あれから12年。「音無美紀子の歌声喫茶」で心をひとつに。

12回目の3.11。

 

今日この日を、

東日本大震災チャリティ

「音無美紀子の歌声喫茶」の仲間たちとお客様、

そして4か所の被災地の皆様と

中継を結んで迎えました。

 


 

 

2011年に、

何か私たちにできることはないだろうかと、

迷いながら活動をスタートさせた日のことが

思いをよぎります。

 

2011年震災直後、

私はテレビ番組の取材で被災地へ向かいました。

 


カーナビが「次の交差点、右折です」

と告げるけれど、

どこを見ても、交差点どころか、

家もなにも存在せず、

ただただ瓦礫と泥が広がる光景が

続くばかりでした。

 

あまりの苦しさに、

自分なんてちっぽけな存在が

一体何ができるだろうかと

無力感に立ち上がれなくなってしまったことが

ありました。

 

でも、これまで60か所以上の被災地公演を行い、

最初は歌なんて

歌う気分になれなかった被災者の方たちも

「懐かしいわ〜」

と少しずつ声を出してくださったり、

歌えなくとも体を音楽に委ねて

リズムを取ったりされながら

少しずつ元気を取り戻していく姿を見て、

『歌の力』を感じました。

 

12年が経ち、

今日中継でお話しすることができた

現地の皆さんの瞳がとても力強く、

前を向いてしっかり歩まれていることが

感じられました。



東京会場のお客様も手を振る。



14時46分

みんなで黙祷を捧げました。



応援の気持ちを込めて、

「花は咲く」や

「北国の春」「青葉城恋歌」など

東北にちなんだ歌を歌いました。


(VTRで出演の沢田知可子さん)

宮城県の公演では必ず会場一体で歌って踊った

「斎太郎節」。



メンバーも1人ずつ思いを語りました。




あらためて、

この活動が少しでも復興の応援になっているのだ

ということが、

ささやかですが本当に嬉しいです。

 

もちろんまだまだ足りません。

歳月とともに記憶は薄れてしまいます。

でも、ずっと心を寄せて苦しいこと、

悲しいこと、

嬉しいことを分かち合うことができたらと

願っています。

 

これからも声をひとつに、心をひとつに。

震災から12年に寄せて。