柳生博さん、どうぞ大空を羽ばたいてくださいね

俳優で「日本野鳥の会」名誉会長の柳生博さんが

お亡くなりになりました。

自然が大好きな柳生さんは

２００４年に「日本野鳥の会」第５代会長に就任され、

私は柳生さんが企画されたサロンコンサートの司会で

初めてお会いしました。

とても柔和な笑顔が印象的で、

まるで家族のように迎えていただきました。

日本野鳥の会の活動に関してはこちらのブログをお読みください。

原元美紀『「日本野鳥の会」の知られざる活動』

会長としてスピーチをされる時に、

用意していた原稿を読まず、

「原稿書いてきたんだけど、これ、もういいね。」

と仕舞って、

代わりに大きく両手を広げて、

「釧路にはねえ、大きな鷲が生息していてね。

羽を広げるとこ〜んなに大きいの。

２メートルくらい。

滅多に見られないんだよ。

それが僕が行った時に、

僕の真上を翼を見せつけるように飛んでくれたんだ」

と嬉しそうに語って、

客席は柳生さんのお人柄にすっかり魅了されてしまいました。

以来、毎回お会いするのが楽しくて楽しくて。

2019年２月の八芳園での朗読サロンコンサート。

2019年3月の

クラシックホールでの初めての朗読コンサート。

2019年9月のサロンコンサート。

いつも満面の笑みです。

しかし、この直後からコロナ禍でイベントが開催できず、

最後にお会いできたのは、

2020年9月、柳生さんの『八ヶ岳倶楽部』を訪れた時です。

友人たちと突然尋ねたら、

ちょうどご自宅に帰られたタイミングだったのですが、

わざわざ戻ってきてくださって。

名物のフルーツティーをご馳走してくださり、

大好きな映画音楽の話など語られて、

とっても楽しいひと時でした。

たくさんの人を楽しませ、

たくさんの生き物を救った柳生さん

きっと今頃大好きなオオワシとともに

あの大空を飛び回っていることでしょう。

どうぞ安らかに。