終戦から75年。 | 原元美紀 オフィシャルブログ 「原元美紀のミキペディア」 Powered by Ameba

終戦から75年。

終戦から75年。

 

今なお戦争の爪痕が残る沖縄のドキュメンタリーや映画などを

見て過ごしました。

 

NHKのドキュメンタリー

「沖縄”出口なき”戦場〜最後の1か月で何が〜」では、

本土決戦の時間稼ぎのため、

沖縄の膨大な犠牲を厭わなかった日本軍の無策、

日本兵だけでなく民間人までも無差別に攻撃対象とした

米軍の記録を元に

20万人以上が犠牲となった沖縄戦を検証していました。

 

沖縄に暮らす民間人の犠牲は12万人、

そのうち約1700人の人たちの行動記録を分析しデータ化、

逃げ惑い、日本軍と共に地下壕に

追い詰められていく様子丹念に調査しています。

 

120人以上の民間人が集団自決をし、

遺体写真の中には、

倒れている女性たちの手に日本軍の手榴弾が握られていました。

 

覚悟の表れか、高級な晴れ着を身につけています。

 

民間人が手榴弾なんてものを最後の頼みとして持っているのです。沖縄戦の悲惨さが強く胸に迫ってきました。

 

 

また、沖縄というとひめゆり部隊が有名ですね。

  

兵力不足から200名以上の女子学生たちが

看護要因として従軍させられ、

捕虜になることなく、

最期まで日本軍と運命を共にすることを命令され、

100名以上もの命を散らすという

世界にも類を見ない犠牲を生み出しました。

  

ひめゆり部隊の悲劇は何度も映像化されて伝えられていますが、

今年は「あゝひめゆりの塔」を観ました。 

吉永小百合さん主演で1968年公開の映画作品です。

  

この映画は特に映像の迫力がすごく、

CGも無い時代によくもこんなにエキストラを集め、

火薬をふんだんに使ったなと思うほどでした。

  

家族仲良く暮らしていく日常が米軍上陸と共に突然奪われ、

そこからは常に大砲や空襲の音が鳴り止まず

女学生たちの青春が悲劇へと突き進んでいきます。

 

そして、戦火が激しくなればなるほど

女学生たちの最期が近づくことを知っているだけに

そのひたむきさには涙を誘われます。

 

地下壕で爆撃音の鳴り響く中行われた念願の卒業式で

生徒たちの歌う「蛍の光」はこの上もない美しさで悲しかった。

 

まだご覧になっていない方にはぜひおすすめです。