「日本野鳥の会」の知られざる活動 | 原元美紀 オフィシャルブログ 「原元美紀のミキペディア」 Powered by Ameba

「日本野鳥の会」の知られざる活動

日本野鳥の会「柳生博と、野鳥を愛する仲間が集うサロン」

ランチコンサート「空」にて、

司会を務めさせていただきました。

 

 

そう、あの「日本野鳥の会」の現会長は、

俳優の柳生博さんなんです!

 

早速2ショット写真を「ハンターチャンス!」(笑)

 

 

柳生さんは自然に対する愛情が深く、

もう15年も無償で会長を務めていらっしゃるそうです。

 

この日は支援者の皆さんと柳生さんとの語らいや、

会事務局からの活動報告が行われました。

 

そもそも「野鳥の会」ってどんな活動をしているの?

 

紅白歌合戦で双眼鏡を覗きながら

カチャカチャ紅白の札を数えている印象が強く、

野鳥の数を調べることが主な活動なのかな?

と勝手に思っていました。

 

実は、野鳥の調査・研究の他にも、

国の天然記念物で絶滅危惧種のシマフクロウや

タンチョウなどの保護活動を行なっています。

 

こちらはシマフクロウのぬいぐるみ。

 

 

1970〜80年代には100羽以下にまで減少したシマフクロウは、

保護活動が成果を挙げ、

現在では約160羽まで回復してきたそうです。

 

 

 

シマフクロウが生息する環境には、かなり厳しい条件が必要です。

 

ひとつがいに必要な森の広さは200ヘクタール、

巣は約2メートルの大きさの樹の祠で入り口は南向き、

餌が獲れる川が近いこと

などなど。

 

そこで、野鳥保護のための大事な活動は、

土地を購入することなのだそうです。

 

ぴったりの条件の土地を見つけ、所有者と交渉したり

購入後の森林管理も大事です。

 

まるで不動産業!

 

気の遠くなるほどの手間をかけて取り組んでいます。

 

柳生会長は涙を浮かべながらこう語っていらっしゃいました。

 

「私は人間の一番の『悪』は、

他の生物を絶滅させてしまうことだと思っています。

こんなに残酷で取り返しのつかないことはありません。

皆さんのおかげで鳥たちの命が守られています。

私は皆さんを緩やかな家族と思っています。ありがとう。」

 

なんとも心温まる会でした。

 

さて、この日の司会は、

ランチコンサートの出演者である楯直己さんに

お声がけいただきました。

 

以前日本華道連盟のイベントでご一緒させていただき、

会場でボヤが出るというハプニングをともに乗り切った仲間です。

 

「空間音楽家」の楯さんの音楽は言うなれば一人オーケストラ。

 

自然の物から電子楽器、ボーカルと

音の出る物ならなんでも楽器にしてしまいます。

 

 

そして、安藤康弘さんのオリジナルの詩の朗読とのコラボで、

観客を深遠なる森の奥へと導きます。

 

打楽器の心地よい揺らぎは鼓動のよう、

きらめくチャームの音色は爽やかな風のよう、

力強い咆哮に体を押し上げられ、

一気に空を駆け上がるようでした。

 

鳥の一生を味わっている気分です。

 

私は野生の鳥の暮らす地を訪れたことはないけれど、

言葉と音楽で連れて行ってもらった気がしました。

 

皆さんの活動に触れ、

地球と一体感を味わえた1日となりました。