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念願のモネ展

念願の「モネ展」に行ってきました!

 

 

モネは印象派画家の巨匠として知られています。

 

「印象派」の名前の由来も、

実はモネの作品《印象、日の出》というタイトルから

付けられたものなのです。

 

 

今回のモネ展では、その作品を生で見られるということで、

大変な盛り上がりです。

 

残念ながら私は期間内に行けず、違う作品に変わっていました。

 

 

《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》という作品ですが、

こっちも素敵!

 

霧の中に浮かび上がる列車や橋、建物が幻想的です。

 

 

 

さてさて、私は専門家ではありませんが、

子供の頃から絵画を見るのは好きでウンチクたれなため、

「印象派ってなに?」とよく聞かれます。

 

いつも私なりの言葉で解説してます。

 

漫画に例えると、

写実派=原哲夫(「北斗の拳」他)、

印象派=萩尾望都(「ポーの一族」他)、

といった感じでしょうか。

 

あ、「私なり」過ぎましたかね??

 

え~、様々な解説をまとめてみると、

そもそも私たちの目が捉える色や鮮やかさ、輝きなどは、 すべて「光が当たった具合」なのだと。

(理科でプリズム使って「光の反射」習いましたね)

 

川の流れ、雲の動き、風に揺れる葉のささやきのように、

それは一瞬一瞬移ろいゆくものであり、

留めておけるものではありません。

 

しかし、それらを目にして色や形、

存在を感じることは確かな感覚ですよね。

 

印象派の絵画はその「感じ」「揺らぎ」を

キャンバスに写し取るのです。

 

写実派が文字通り写真のように

緻密に『一瞬を切り取ったように』場面を描くのに対して、

印象派は時間や光、空気の『流れ』を描き、

絵の世界へと誘ってくれるような気がするのです。

 

昔はハッキリと輪郭が描かれた迫力のある写実的な絵が

好きだったのでた。

 

しかし、大人になるにつれ、

じっくり時間をかけて印象派の作品の前に佇み、

光溢れる揺らいだ味わいも楽しめるようになりました。

 

 

画面から飛び出すような圧倒的迫力と、

画面の奥に広がりが感じられ

その空間に吸い込まれるかのような気分が味わえるのと、

どっちの世界観が好きですか?みたいなもんですな。

 

 

そして、印象派の象徴であるモネの作品の中でも有名な

「睡蓮」のシリーズは大迫力!

 

 

ある時は落書きのように見える絵も、

少し遠く離れて見ると、

ハッキリと庭の様相を写し取っているのです!

 

なんども近づいて見たり離れて見たりを繰り返していました。

 

 

そもそも絵は2次元なのに、

3次元という私たちの住む世界を再現しようと、

これまでは遠近法が有効な画法として取り入れられてきました。

 

画面に奥行きを感じるわけですね。

 

モネの睡蓮シリーズは、画面いっぱいに池を描いているのですが、水面に映り込む柳の枝が、

描かれていない「池の周り」の世界を想像させます。

 

 

また、水底の水草が池の中に広がる世界を表現し、

キャンバスに『深さ』を見事に表現しているのです!

 

水底に吸い込まれそうで、

しばらくそこから動けませんでした。

 

でも、美術館そのものも照明が当たる具合で

絵の見え方が違うので、様々な角度から見ることをお勧めします。

 

 

あの~、最後に、

おまけで私が高校生のときに描いた静物画をお見せします。

 

 

桃の不気味な青白さがこだわりです。

 

比較するまでもなく、モネの天才ぶりが分かりますね~。