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この人がいなければ私はクビでした

3/10、恩師で恩人のCBCプロデューサー

「都築義高さんの傘寿を祝う会」に出席してきました。

(奥様の和子さんも)
 
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懐かしい方々も大集結!
 
CBCアナウンサーの先輩方や、
 
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(小堀勝啓さん、平野裕加里さん、都築義高さん、福島敦子さん、私、瓶子和美さん)
 
お世話になったスタッフの皆さんにも会えて
20年前に戻ったかのようなひと時でした。
 
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「ゴゴスマ」コメンテーターとしてご活躍中の石塚元章さんも!
 
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私は名古屋CBCの局アナ時代、
都築さんのプロデュースする番組で
デビューさせていただきました。
 
入社直後にアナウンス部長と喧嘩して
「原元には一年間仕事を付けない!」と宣言され、
デビュー前から干されていた私。
 
(なぜ喧嘩したのかなどは、また別の機会に)
 
そんな事故物件の私に、
都築さんが特番出演のオファーをくださったのです。
 
それは、愛知県立劇場オープンの30分の生放送で、
『コンサートホールからクラリネットを吹きながら
施設紹介をする。しかも一人で』、というもの。
 
新人のデビューにしては結構難易度高いものでした。
 
なぜそんなオファーがあったのかというと、
都築さんは女子アナを育てることに使命感を感じていらっしゃり、
毎年新人女子アナをどうやって育てようかと
リサーチされていたのです。
 
そんな中、私が中学時代に吹奏楽部で
クラリネットを吹いていたことを聞きつけ、
「ちゃうどいい!じゃあ、吹いてもらおうか」と。
 
当然アナウンス部長による
「あんな子、危険で特番なんか出せない」
と大反対にあうのですが、
「何かあったら、ワシが責任持ったるわ!」
と名古屋弁でタンカを切ってくれたのです。
 
その番組ではちょっとしたハプニングがあり、
急遽私のコーナーで時間を埋めなければならなくなり、
私はメインキャスターの先輩から
本番でいきなり予定にない質問攻めにあいました。
 
「なんで台本にないことをこんなに聞いてくるのだろう?」
 
と不思議に思いながらも、
すべてスラスラと答えられたのです。
 
実は、仕事干されていたから暇で暇で退屈していたので、
都築さんの現場視察に連れて行ってもらったり、
300ページもある施設の説明書に目を通すなど、
情報が頭に入っていたからなんですね。
 
生放送終了後、
「原元、でかした〜!救われたー!」
と涙目で褒めてくれた都築さん。
 
その後もグルメや紀行、音楽番組など
たくさん起用してくださいました。
 
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(ラーメンを激辛にされて泣いている)
 
また、音楽や映画をこよなく愛していらっしゃり、
「アナウンサーは教養が大事だから」と
往年の名作映画をダビングして50本くらいプレゼントされました。
 
ロマンス、歴史スペクタクル、ミュージカルにSF、
ハリウッド映画、フランス映画、日本映画…。
 
ある時、観たいけどタイトルがわからない映画があって・・・、
 
『戦争から帰ってこない夫を何年も待ち続ける女の街に
一人の浮浪者が現れ、夫に似ているけれど、彼は記憶喪失。
女がその浮浪者と2人だけの晩餐会を開き、
ダンスを踊った時にふと鏡に映った浮浪者の頭に
大きなロボトミー手術の跡を見つけすべてを悟る』
 
という映画で〜と尋ねたら、
 
「おうおう、もうわかったわ。ちょっと待っとれや」と言い、
翌日私の机にダビングされたその映画が置かれていました。
 
ちなみに、映画のタイトルは、「かくも長き不在」。
1961年のフランスの悲しい反戦映画でした。
 
 
いつもこんな調子でいろいろなことを私に教えてくれ、
都築さんがいなければ今の私はありません。
 
と、私のように可愛がってもらった女子達がいっぱい。
 
いつも仕事終わりにマイクロバスが迎えに来て
女子達がゴッソリ乗り込んで
都築さんを囲む食事会を開いてました(笑)
 
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今回のお祝いで10年ぶりくらいにお会いしましたが、
「おう!原元やないか、東京からよく来たなぁ」
 
「そりゃあ、都築さんの為ですから」というと、
 
「そう。ありがとねん。」と短いお返事(笑)
 
その恩着せがましくないところも粋なんです。
 
次は米寿(88歳)のお祝いを楽しみにしています!
 
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