アニメ「ホイッスル!」アフレコ終了!
アニメ「ホイッスル!」、
15年ぶり奇跡の再アフレコ(全39話)が、3月で終了しました。
「ホイッスル!」は、1998年から2002年にかけて
「週刊少年ジャンプ」に連載されていたサッカー漫画です。
2002年にアニメ化され、
私は主人公風祭将くんが通う中学校の担任で、
サッカー部顧問の教師香取夕子役で出演させていただきました。
2002年当時スタジオで撮影した原作の樋口大輔先生と、
音響監督の三ツ矢雄二さんとの貴重な写真。
「タッチ」のタッちゃんの声で指導していただくなんて、
なんて贅沢!
光栄です。
しかし、喜びとともに不安が。
実は、私、アフレコ自体が丸10年ぶりだったのです。
そもそも私がアニメ声優を始めたのは、
局アナからフリーになった直後のことです。
私が漫画やアニメ好きなことを知っていた知人の紹介で、
「水色時代」(テレビ東京)で声優デビュー。
その後も「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
「おねがいマイメロディ」「ケロケロちゃいむ」など、
アフレコのお仕事をちょこまかいただくことが出来ました。
そして、この「ホイッスル!」で大きな役をいただけました。
嬉しかったな〜。
でも、当時の私は、
アナウンサーにしてはアニメ声、
アニメ声優にしてはアナウンサー読み…、
という中途半端さ。
とやり残した気持ちが強く、
「もっと死ぬ気で頑張れば良かった」
と終了してからもずっと思っていました。
その後、2016年にテレビ朝日の現場リポーターに転身して、
急な取材、出張、泊まりという勤務と両立できず、
泣く泣くアニメ声優の世界から遠ざかっていたのです。
前回の「ホイッスル!」アフレコ完結後、
モヤっとした思いが収まらず、出口を見つけようと、
演技のレッスンやナレータースクールに通ったりして
ようやくアナウンサーと声優の違いなど感じるようになりました。
「でもさ、終わってから勉強しても、時すでに遅しだよなぁ」
と諦めていた頃に、
再アフレコの奇跡が起きたのです。
再びチャンスをくださった樋口先生、
スタッフの皆さんには感謝の言葉が見つかりません。
しかし、10年のブランクは大きく、
初回はマイク前の立ち方すら
皆さんの流れに入れずパニックでした。
アナウンサー歴は25周年にもなるので、
さすがに大抵の現場では困ることは感じないのですが、
久しぶりのアフレコ、
主役級がひしめくスタジオはもんの凄いアウェイ感。
多少レッスン受けたくらいで
本番劇的に上手くなるほど甘い世界ではありませんよ。
ブルブル震えていました。
すると、前作でご一緒させていただいた声優の木内秀信さん達が
「あ!こら、お前〜、すっかり忘れてんなぁ。」
とからかいながらも教えてくれ、
アットホームな雰囲気で緊張をほぐしてくれました。
感謝。
そして、ストーリーで私の役が重要な場面を迎え、
前回は思うような演技ができず
一番悔しい思いを残した回に差し掛かりました。
2週間くらい思いつめてお腹が痛くなってしまう程悩んでいた時、
共演者の釘宮理恵さんがたくさんアドバイスをくださり、
たくさんのことを教えていただきました。
おかげで今の自分にできる精一杯が出せた気がします。
ようやく15年越しの思いが晴れたような気持ちになり、
打ち上げの時、釘宮さんにお礼を言おうとお顔を見たら、
「ありがどうございまず〜」と感極まって
手を握り締めて号泣してしまいました。
本当に感謝です。
木内秀信(佐藤茂樹役→松下左右十役)さん、
前田剛(水野竜也役→マルコ役)さんとは
「こち亀」でもご一緒させていただきました。
同じポーズで15年ぶりに。
と言いあいました(笑)
そして、こちらは前回の終了時の記念写真。
撮っていただきました。
これから仲間に会えなくなるのは寂しくなります。
今回あらためて原作を読み返し、
主人公が壁にぶつかっても自分に限界を作らず、
素直に謙虚に突き進む姿に、
学ぶところがいっぱいありました。
私もそうでありたい!いつまでも!
と心から思います。
本当に大好きな作品なので、
関わらせていただけたことに感謝です。
ありがとうございました。









