「Tokyo健康ウォーク2016」大腸がん検診の大切さを呼びかける | 原元美紀 オフィシャルブログ 「原元美紀のミキペディア」 Powered by Ameba

「Tokyo健康ウォーク2016」大腸がん検診の大切さを呼びかける

大腸がんの早期発見・治療経験から、2008年より、

NPO法人ブレイブサークル大腸がん撲滅キャンぺーン

メインサポーターを務めさせていただき、

今年から理事としても活動をしております。

 

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大腸がん検診の大切さを呼びかけるイベントとして

大きな活動の一つ、

「Tokyo健康ウォーク2016」が、

11月23日(祝)に開催されました。

 

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2009年から毎年東京都と主催をして、8回目!

 

毎回舞台を変えて、東京の名所を歩きながら

大腸がんに関する正しい知識や

検診の大切さを学べるクイズラリーとなっていて、

今年は「自然のやすらぎを感じるコース」というテーマで、

武蔵野・三鷹の秋を楽しんでいただきました。

 

私は毎年ウォーキングに挑戦しているのですが、

今年はイベントの総合司会を担当。

 

 

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1,700人を超える参加者の皆さんをお見送りとお出迎え。

 

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そして、ゴールされた後のトークショーで、

ゲストのプロランニングコーチ金哲彦さんと

国立がんセンターの斎藤博先生とトークショー。

 

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金さんは大腸がん経験者で発見時ステージ3、

開腹手術を受けられてセイカンサレタサバイバーです。

 

このトークショーで、クイズラリーの答え合わせをします。

 

問題と答えはこちら。

 

<第1問>

がんで亡くなる人のうち大腸がんで亡くなる人の数は

男性と女性それぞれ何位でしょうか。

 

答え:男性3位、女性1位

 

2016年のがん統計予測データ(国立がん研究センター調べ)では、

男性=死亡者数 27,600人 / 罹患者数 84,700人

女性=死亡者数 24,000人 / 罹患者数 62,500人

 

女性のがんというと、

つい乳がんや子宮がんを思い浮かべる人も多いと思いますが、

実は、命を落とす方は大腸がんが最多なのです。

 

ちなみに女性で乳がんになる人の予測データは

90,000人でしたが、

死亡者数は14,000人です。

 

私自身そうでしたが、

婦人科の病気に関しては、

30歳から毎年のように検診や診察を自主的に行っていました。

 

まさか女性で「大腸がん」がこんなに多いとは知らず、

自ら検診を受けたことなどありませんでした。

 

そして、よく噂で聞く

「がんは自覚症状がなく、痛みが出たら手遅れ」という言葉。

 

これは本当なのでしょうか…。

 

そこで、

 

<第2問>

 

一般的に早期の大腸がんでは

どんな自覚症状があるでしょうか?

 

答え:自覚症状はほとんどない

 

私も痛みは全くありませんでした。

唯一の自覚症状的なものは血便でしたが、

それもたまたま目にしただけで、

「忙しいし、血便くらい出るかな。ははは」

なぁんて軽く構えていたのです。

 

ところが、ある日テレビ朝日「スーパーモーニング」の取材で

偶然受けたPET検診と便潜血検査・血液検査によって

異常が発見されたのです。


 

 PET検診の画像。


この取材を受けていなかったら、一体どうなっていたでしょうか…。

 

斎藤先生は

2人に1人ががんに罹る時代、誰ががんになってもおかしくないのです。

私は、今、健康だと思っている方にこそ、定期的な検診を受けて欲しいのです」

と力強く訴えかけます。

 

実は、大腸がん検診の方法は痛くもかゆくもなく、

とっても簡単!

 

「便潜血検査」、いわゆる検便です!

 

 

現在の検査キットは、つまようじ程度の細いスティックで便をこするだけ。

 

<第3問>

検診方法は便潜血が勧められています。

どのくらいのペースで(検診間隔)で受けるのが良いでしょう?

 

答え:1年に1度

 

大腸がんは多くの場合、

まず大腸にポリープができ、

数年かけて良性ポリープが悪性に変化していくといわれています。

 

ポリープが大きく育つと大腸のトンネルをふさぎ、

便が通るときにポリープがこすられて出血するのです。

 

これ、2007年に発見された私のポリープ。 

 

ガーデニングが趣味の斎藤先生は、

「お庭のお手入れに例えると、『雑草』を大きく育つまで放っておかず、

早めにむしれば簡単。

そして、こまめにお手入れすること」

と呼び掛けています。

 

便潜血検査は、

40歳以上になったら1年に1度の間隔で受けることが効果があると

医学的根拠が判明していて、

厚生労働省が推奨しています。

 

職場で受けられる方もいますが、

各自治体が無料~数百円の負担で行っていますよ。

 

 

<第4問>

便潜血検査が要請になった場合

どのようにすれば良いでしょうか?

 

答え:大腸内視鏡検査による精密検査を受ける

 

せっかくの検診も、

陽性結果が出単位放置していたら意味がありません!

 

実はゲストの金さんは

便潜血検査で陽性と診断されたにもかかわらず、

2年も放置していたのだそうです。

 

その間にがんが進行し、

発見した時にはステージ3!

開腹手術での治療が必要で、

体力的にも精神的にも経済的にもダメージとなったそうです。

 

一方で、私はというと・・・・、

 

大腸内視鏡で悪性ポリープを採れたので、体には傷もつかず、

 

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1週間安静にしたら、

すぐに仕事にも復帰できました。

 

陽性と診断された後の大腸内視鏡は

「検診=自己負担」ではなく、

「治療=保険適用」なので、

費用は3割負担の2万円程度。

 

<第5問>

大腸がんが早期に見つかり治療した場合は、

どのくらいの割合で治るでしょうか?

 

答え:95%以上

 

なんと!

ほとんどの方が完治するのです。

 

大腸がんで亡くなる人の数は残念なことに年々増えているのですが、

早期に発見・治療をすれば、怖くない病気なのです。

 

恐れるべきは発見の遅れです!

 

自覚症状がほとんどないのが特徴。

予防もできません。

 

だから検診で発見しましょう。

 

もう一度書きますが、

医学的根拠に基づき、

「40歳以上になったら、1年に1度の便潜血検査」!

 

トイレに標語として貼っておくと良いかも!

 

来年の「Tokyo健康ウォーク」も、

ぜひ、ご参加お待ちしています!