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天皇陛下のお気持ち

「象徴」とはなんであるか。

敗戦後、憲法によって定められたものの、
誰もその答えは持っていなかった。

天皇皇后両陛下はずっとずっとこの言葉と向き合って、模索され、
ご自身のご努力で
「皇室は祈りでありたい」と1つの答えを見出されました。

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私は今上天皇に興味を持ち、天皇誕生日の一般参賀に足を運んでみたり、また東日本大震災の被災地訪問れる両陛下のお姿を取材で拝見したことがある。

どんなときも、「ああ、このお二人は国民や世界の人々を見守り、包む存在になろうとされているのだ」と無言のうちに感じました。

佇まいだけでお二人の覚悟、お考えの深さやそこに至る苦難の道が伺えましたし、「私のためにも祈ってくださるお姿を信じられる」と思いました。これは両陛下がご自身でたどり着かれた境地です。


私たちは両陛下がご高齢であることは承知しながらも、
「憲法で定められている」として国の在り方を考えてこなかった。

「象徴」が「国民のために祈る存在」であるならば、
陛下のおっしゃる通り
『国事行為を高齢を理由に縮小していくべきではない』
とお考えになるのももっともだ。

健康で健全なご体調で「象徴」を務められる方でなければ、
摂政を置いても混乱を招くので意味はなく、
生前退位が最良なのだと訴えられている。

「国民の理解を得られることを、切に願っています」

と、いま、陛下が「国は国民が作るものである。
みなさん今一度考えてください。
それが国民主権ではないですか」

と身を賭して私たちに最後の考える機会を
与えてくれているのだと受け止めました。

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