「女子アナワークショップ」ニュース特訓の巻
「原元美紀の女子アナワークショップ」、
先日ニュース特訓の追加開催を行いました。
初回のように、局アナ・フリーアナ達が、
また全国から15名も参加してくれました。
新幹線に乗って駆けつけてくれる生徒もいて、
その熱意に感激です。
自己紹介タイムには、
それぞれが抱えている課題も語り、
みんなで「うんうん、わかるわかる」と共感することしきり。
まず、このワークショップのテーマでもある
「いま現場で求められるニュースの読み方」に取り組むために、
「放送の歴史」の講義から始めました。
放送・報道・アナウンサーが、
時代とともにどう変化を遂げたのかを知ることで、
いま求められていることが見えてくるからです。
そして、いよいよ実技です。
みんな苦手なイントネーションのクセ直しから切り込みました。
イントネーションも時代とともに変化してきたのですよ。
いま求められている『放物線を描く息遣い』に
皆さん苦戦していたようです。
また、現役キャスターもたくさん参加していたので、
速報対応の練習をしました。
折しも熊本で地震が続き、
アナウンサーの使命として最も大事な『生命に関わる情報』を
少しでも早く且つ正確に届けることが求められています。
メモ書き程度の原稿でしゃべり続けなければならない状況は、
日々の訓練の成果が試されます。
今回はメモ書きを即興で話し言葉に変える練習や、
実際放送された災害現場の生中継映像を使用して実況するという
「画解き」の練習をしました。
初めて挑戦する参加者もいて、
なかなか言葉がスラスラ出てきません。
「悔しい」と言ってましたが、
こうして練習で悔しい思いを散々しておけば、
本番に生かせるものです。
かく言う私もニュース専門チャンネルで初めての画解きをした時は、
散々でした。
何を言えば良いのか、どんな言葉で表現すれば良いのか…、
とにかく喋り続けるだけで精一杯でした。
その反省として、
「画解きなんて突然できるものではない。
普段どれだけ意識を持ってアンテナを張っているかが勝負だ」
と痛感しました。
それからは、平時の時に、
火災の煙の色の違い、
犯人逮捕から送検までの流れ、
地震が起きた際の自治体の動き方など、
事前にシミュレーションし知識として
準備できることはないかを探しました。
アドリブはアドリブではないのですね。
それを今のうちに感じてもらえれば、
あとは皆さん各自足りないものを
探してくれることと思います。
終わって打ち上げは例のごとく
人生相談大会でした。
悩み深き職業です(笑)
***
さて、5月は2つ企画があります。
<女子アナワークショップ 5月開催のお知らせ>
①「ニュース特訓 後半戦」
内容…「女子アナがいま現場で求められるニュース原稿の読み方」
・キャスターとアナウンサーのニュース読みの違い
・存在感のあるスタジオワーク
・込めるのは感情ではなく○○!
・最新報道ルールの確認
など
(前回のおさらいをしますので、
今回から参加でも大丈夫ですよ!)
このテーマは、ニュースの神髄とも言える
『このキャスターの読みはなぜ伝わるのか?』というもので、
私がアナウンサー生活24年間でもっとも大切にしてきたものです。
これを伝えたくて
このワークショップを開催したと言っても過言ではありません。
新人アナウンサーから脱却したい方や、
自分の個性の出し方に迷っている方など、
ぜひご参加ください。
②「ニュースな遠足」第1弾
「皇居を歩こう!」
皆さんは皇居を訪れたことはありますか?
皇室ジャーナリスト久能靖さんをガイド役に、皇居を散策。
その後、ランチを食べながら、
「皇室」や「皇室報道」について学びましょう。
今上天皇は82歳とご高齢でいらっしゃいます。
報道機関では「Xデー」と呼ばれる天皇崩御の際のニュースを準備しており、
そのルールは大変細かいものです。
アナウンサーとして必ず身に着けていなければならない知識とは
どんなものなのか、
昭和天皇崩御の経験なども交えて、
講演いただきます。
*セキュリティ対策のため、
開催日時、場所は明かしておりません。
*参加資格は、現役女子アナ、または女子アナ経験者です。
参加申し込みは、公式サイトの会員専用ページからどうぞ。
(お問い合わせは女子アナに限らせていただきます)