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富士山、チームワークで世界遺産へ!?

あの富士山が、
とうとう世界遺産へ登録の見通しとなりました!

4月30日夜中に入った吉報を受け、
山梨県の富士河口湖町役場に向かいました。

役場の屋上から中継させていただいたのですが、
見よ、この絶景!

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「銭湯かっ!?」

とツッコミを入れたくなりますね。


富士山はゴミ投機など環境保全に問題があったとして、
一度国内審査で失格となっています。

今回、20年来の悲願達成を成就できた鍵は、
環境保護の審査が厳しい「自然遺産」から「文化遺産」へ、
登録申請を切り替えたことでしょう。

そして、この「文化」には、
富士五湖や浅間神社など、
富士山にまつわる25の構成資産も含まれ、
いわばチームワークの勝利とも言えますね。


ところが、そのうちの一つ、
『羽衣伝説』で知られる名勝「三保の松原」だけが
富士山の文化や信仰を構成する資産として認められず、
「登録除外」が条件づけられてしまいました。

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そこで、富士山を挟んで反対側の
静岡県清水市にある「三保の松原」まで行って来ました。

この海岸から見ると、
松林の右隣に大きく富士山が望めるというのですが、
残念、曇っていて見えません。

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本来ならこんな感じで見られるとか。
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注目してもらいたいのは、ココ!

せっかくの砂浜に波消しブロック!

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そして、砂浜と松林を不粋に遮る防潮堤!

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ユネスコの諮問機関「イコモス」の調査員も、
視察の時、しきりに気にしていたそうですが、
やはり人工物の存在感が眺望を台無しにしていますよね。

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この防潮堤などが世界遺産の景観にふさわしくないこと、
そもそも富士山からの距離が45キロも離れていることが指摘され、
除外勧告となってしまいました。

ただ地元の方たちもまだ諦めていません。

なんとか追加で登録できるよう努力を続けるとのことです。

今回の世界遺産登録で、
「自然は、自然には残らない。」
「守ろうとしないと守れない」ということを考えさせられました。


ところで、
富士河口湖町と三保の松原からの2日間の中継では、
私の出番の時間だけ奇跡的に晴れたのですよ!

その後は曇ったり、雨が降ったり。

こりゃあ今度お礼を言いに登らなきゃね。



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