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日本人の在り方

震災の日から、
とにかく正確な知識を得ようと関連本を読み漁りました。

地震、津波の被害状況、
原発の仕組みや歴史、
放射線の影響、
また、次世代エネルギーの可能性など。

これらは自宅に置いてある一部。

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読んでも読んでもキリがないと思えるのは、
結局のところ、専門家も意見が別れているということでした。

被災地の復興のビジョンは?
放射能汚染はどこまで広がっているの?
私たちの健康は?
また近いうちに地震が起きるの?
そして、この国の10年後の姿は?

解答は得られていません。


私は同時に、
この答えをフィクションの世界に見つけられるのではないかと思うようになりました。

元々、人間は極限状態でどのような行動をとるのかに興味があり、
それが描かれているパニック物やサバイバル物のジャンルの小説や漫画を読んで、
いざという時に備えようと思っていました。
(もちろんそんな日が来ないことを願いながら)

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今回の震災で、
真っ先に思い出したのは、
やはり小松左京さんの「日本沈没」でした。

地震、津波、火山の噴火、
ありとあらゆる自然災害により日本が沈没。

もし日本人が国土を失ったら…

想像するだけで苦しくなる世界に生きる人間たちの姿は、
あらゆる感情に溢れ、
勇気と希望と絶望と孤独を教えてくれました。


そして、フィクションの世界には必ずヒーローが登場します。

この作品にも、
日本人を救おうと
身を投げ打って奔走する人物が何人も出てきます。

その気高さに心が打たれます。


現実世界に進展が見つけられずにいますが、
「どのような心の持ちよう」で過ごせば良いか、
この作品からちゃんと学んでいたはずです。


小松先生、
先生はもしかしたら未来が読めたのではないですか?

私たちに心の準備をするよう、
小説という形をとって
知恵を授けてくださっていたのではないですか?

私たちがこの困難を乗り越えら
れるようどうぞ見守っていてくださいね。


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