私は、32歳で初めて洋服を作り始めました。

自分の好きな服が欲しかったからです。

あと欲しい服には金銭的に届かなかったからです。

 

 

 

 

「色」が好きだし、

布の種類の違いも好きだし、

全身一色に包まれるのも好きだし、

机に向かう作業も好きだし、

 

 

見たかったものが目の前に現れること

にも興奮します。

 

 

 

なので、

好きなものがたくさんある洋服作りは、

私に向いていると言えます。

 

 

 

 

お笑い芸人をしているときに

私と、私の好きな面白い芸人さんたちは、何が違うんだろうとよく考えました。

 

 

そして、

ああ、みんな自分のやっているネタが好きなんだ。

それに自分のことも好きでそれを世に出したいと思ってるんだ。

好き感めっちゃ出ててる。

 

私も自分で笑っちゃうような好きなネタをしよう!

自分のことをもっと好きになりたい!!!!

 

 

 

と、まあ好きを極めていくうちに、

自分が漫画が好きだったことを知り、

根本の理由であったネタをやめ

そこから物作りにハマっていくという

自分でも入口からは予想できなかった展開を迎えるのですが。

 

 

 

 

私の行動原理は、好きなことに対するエネルギーです。

私が、好きなことをしている人が大好きだからです。

 

 

 

なので、今好きなことをできていて、とってもハッピー

 

 

 

なんです、が、

 

 

 

 

 

頭の声が

うるせええええええ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

私の頭には、

小うるさい意地悪なヤツがいます。

 

 

 

 

 

私が何かしようとすると、

 

 

/え、お前なんかにそんなことできる?笑\

 

 

 

/ちょ、ムリムリ笑\

 

 

 

 

 

/いや、痩せても体型変わんないから笑\

 

 

こんなことを言ってきます。

 

 

 

 

 

私は、1年前にこれの正体に気付き、

こんなことを言ってくる意地悪なヤツを

 

BAKEちゃんMONOちゃん

と名付けました。

 

 

集団バージョン

 

 

BAKEちゃんMONOちゃんを人前で展示にもしてやりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時の紹介文

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正体に気付く前は

この声を自分の声だと思っていたため、口にも出していました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、BAKEちゃんMONOちゃんが出てきたときって

それと対で

 

もう1人の子が出てきています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ちょうど、自分用のセットアップを作っているんですが、

 

 

デザインを考えているときから、

型紙形成

作り始めてなお

 

BAKEちゃんMONOちゃんは言葉を投げてきます。

 

 

 

 

 

 

\そんな服見たことある?!/

\そんな本にも載ってない形どうせ失敗するよ!/

\え、スカート短くない?!流行ってないよ!!!/

 

 

 

で、こいつの声、めちゃくちゃでかいし、なんか当たり前のように言ってくるんですよね。

 

 

 

 

 

 

で、この声をあたかも自分の声だと勘違いして、正当化させようとすると、

次に自分納得モードへと移行します。

 

 

 

そうだよ、フラットな形にしたほうが、長く着れるしね…

色が変わってるんだから、形はベーシックがいいよね…

着始めたら、そんな些細なこと気にならなくなるしね!

 

 

 

と思ってんのか思ってないのかよくわかんない着眼点

へと進んでいきます。

 

この間のやりとり、ほんの数十秒です。

 

 

 

 

 

先ほども、既に作った型紙どうりに切った布を見てて

こんな頭の動きになりました。

 

 

 

襟のデザインあまり気に入らないなあ

 

 

 

小さな声が発せられた瞬間、

こんな声が聞こえてきます。

 

 

 

 

 

\出たー!芸術家気取り!/

\お前がデザインとかいってんじゃないよ!笑/

 

 

めちゃくちゃ語彙力のある嫌な言葉笑

 

 

 

 

 

その言葉見つけたので

会話してみます

 

 

 

え、芸術家気取り?でもなんでもいいよ

どうしたの?何が怖いの?

 

 

BAKEちゃんMONOちゃんは目を見るといなくなる可愛いヤツなので、

ここらへんでいなくなります。

 

 

\見つかってもうたー/

 

 

 

 

で、深呼吸して先程の小さな声と話します。

 

 

襟のデザイン気に入らないの?

え、あ、え、

 

↑ビクビクしている。

 

 

なんでも話していいよ!

 

じゃあじゃあ

もしだよ、もし、

どんだけ時間かけてもいいし、

やり直してもいいし、

全員から変だって言われてもいいし、

大失敗してもいい!

としたらどうしたい?

 

 

あの、あの、

 

 

もっと襟を小さく尖らせたいです!!!

 

 

 

よし!オッケーやろう!!!!!

 

 

いいんですかー!!!!

 

 

 

 

と、なって襟を最初からやり直したり、します。

 

 

 

 

 

 

 

この小さな声ちゃんは、数年前まで、自分の中にいるとも知りませんでした。

見つけたとき、

 

 

どうせ私の声なんて言っても無駄でしょ?

聞いてくれたことないじゃん

 

って言ってて、驚いて泣きました。

 

 

 

 

 

きっと、このやりとりを繰り返して

当たり前になったとき

小さな声ちゃんは、大きな声ちゃんに

BAKEちゃんMONOちゃんはリラックスムードになるんだと思います。

 

日常で心からモヤモヤすることなく過ごせている物事はこの状態なんですかね。

 

 

 

 

 

でもきっと新しいことを始めると必ず

 

BAKEちゃんMONOちゃん

小さな声ちゃんも

 

出てくるのかなと

 

 

 

 

 

というか、新しいことってのは、

大きなことだけの話じゃなくて

 

日々のルーティーンから抜けたとき。

 

 

 

 

コンビニでの買い物ですら、出てくるときありますからね

 

 

 

 

 

 

 

こういったことを繰り返していて気付いた

私の癖は

 

 

スピード感を失うことへの恐れ

です。

 

すぐ焦るんですね。

 

 

 

服作りだけでなく、多くのことでこれらが起きます。

 

 

作り始めると、早くその完成が見たくて、

「完成する」ということを確かめたくて

 

スピード狂に入信する

 

(20歳ごろの私のモットーは、歩くより走るでした笑)

 

 

 

 

 

 

 

あと、平均値を取ろうとする癖もあります。

 

変でもなく、ベタでもなく、平均値を

 

 

そうじゃなくて、好きなものを作らせてあげたい

 

 

 

 

深呼吸して、本当の気持ちに気付いて

それを実行してあげる。

 

 

 

 

 

 

 

私が好きな面白い芸人さんたちは

 

好きなことをやる勇気を何度も何度も繰り返していった

 

 

のかもしれません。

 

 

 

 

私も

 

たくさん勇気を繰り返していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ちなみに

手作りの洋服を今回買ってくださった方々には

前回の記事のダルマ

とプラスして

 

このBAKEちゃんMONOちゃんが1つ何かしらかが付いてきます

 

 

可愛がってやってくださいませ

 

 

 

ではまた