年末年始でミミとハウイックラウの民国ドラマ「如意」を見ました
恋愛ドラマというよりは復讐劇として見たほうが楽しめます
しかも復讐したいのは一人ではなく何人もいて
一人の復讐を他の一人が手助けするといいつつ操り
「実は…」「実は…」と隠されていた事実が次々と暴かれ
脇役の皆さんが濃い演技で存在感を放っていました
私がこれまでの人生で見たドラマの中でも主人公の影が薄い作品です
ヒロインの如意は前半一方的にいじめられていましたが、タンミンカイと結ばれて奥様に収まってからは
暴走気味ではありましたがアクティブでした
しかしタンミンカイが何をしたか全く思い出せません
茶園の経営が危機に陥ったときに、留学経験を生かして独自にイギリスの会社と取引を始めたくらいかな
世間知らずでお人好しで疑うことをしないので敵の罠にやすやすとひっかかったり
如意の身に危険が迫っていると知るや制止を振り切って駆け付けるが
逆に恋敵の逆鱗に触れますます如意の立場が悪くなったり
結局如意を助けたことあった?
ラストで如意がやけどを負った顔を見せたくないというと、自分も見てしまって心が変わるのを恐れ
角膜を秋朗にゆずって盲目になるくだりは、春琴抄かと突っ込んでしまいました
普通は傷を負っても愛し続けるものだし、手術という手もあるのに…
ハウイックラウの顔がアップになると、目頭にライオンのような線が目立つのがちょっと気になりました
ミミのチャイナドレス姿は絶品です
いちばんおいしい役は秋朗かな
長身でスタイルがいいので、スーツ姿が絵になっていました
よき友人を装いながら愛憎の起伏が激しく、最後は発狂したり失明したり盛りだくさん
シルオをアヘンにはめたり、手段を選ばない復讐の鬼となりながらも
婚約者の葉紫には一途な愛を見せ、最後はその父が親の仇とわかったのに葉紫の懇願で撃つのをやめたのはじんときました
結局相手の葉海山は秋朗を撃ったわけですが、最後に二人で海山を訪れていたので和解できたのかな?
白浅ママ扮する実母の秋月が正気にもどって再会を果たせたのもよかった
腹心の阿康は真の悪党で、忠実な部下として登場しますが
終盤で海山と密かに手を組んで秋朗を破滅へと画策
秋月が住む家と知らず秋朗が火をつけたときに「後悔しますよ」とかニヤリと言っていたのがこいつは許せんと思いました
横恋慕する葉紫との結婚式で秋朗に撃たれて死んだときはすっとしました
民国ドラマで一般人がピストルで人を殺す場面を時々見ますが、殺人罪にならないんですかね?
警察を買収してるから大丈夫とか?
タンミンカイの婚約者シルオは被害者と言えば被害者
何も悪くないのに主役の二人が恋に落ちたので結婚を取り消され
譚夫人の嘆願で婚約を続けるもタンミンカイが公然と何度も「愛しているのは如意」「シルオと結婚するつもりはない」というので面目丸つぶれ
兄も父も死んでしまい、如意が絡んでいる
それは復讐の鬼になりますわ…
でも要所で鬼になり切れず、アヘン中毒からも快復して、最後は善良な娘に戻ったので安心しました
後は親世代の愛憎や確執、そして譚家の正統な後継者はだれか?ですね
タンミンカイが譚夫人の実子ではないとわかってからも、その問題が深刻化することはなく
正統な後継者の如意と結ばれたのでそれでよしとなり、なんかうやむやになってしまいました
結局秋朗の父は高さんだったので譚家の人でなく、如意との血のつながりはないんですよね
如意の父(実は養父)老九の死も、自殺だったのか阿康が殺したのか如意が知ったかあいまいだったような気がします
なんか展開に既視感あるなと思ってたけど、これって大映ドラマだよね?
主役の愛より秋朗と葉紫の愛のほうが強くて深いし
私的収穫は、談判官のチェンモーと斛珠夫人の湯乾自の濃い芝居を見られたこと
老五役の王暁さんって、顔のせいかやっぱり司命星君ですよねー