誤嚥性肺炎の完治と老衰③・・中心静脈栄養の中身は何? | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

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明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。

 

    

87歳 認知症の母

 

誤嚥性肺炎で3ヶ月間の入院治療の結果

肺炎は完治したものの

 

身体がすっかり衰弱し、寝たきりに。

 

認知度も高度認知症と判定され

 

老衰として

特養での看取り期に入りました。

 

 

 

中心静脈栄養について

 

詳しくは、こちらの記事をご参照下さい。

合併症についても書かれています.

    ☟

 

 

 

中心静脈栄養の中身は?

 

中心静脈栄養とは高カロリー輸液のことですが、


誤嚥性肺炎治療中の母の場合

 

主には以下の4種類が使用されました.


フルカリック3号輸液製剤

*大塚生食注TN

*スルバシリン静注用

*エレメンミック注

 

また、こちらに時々

以下の2種類が加えられていました


*メロペン点滴用バイアル

*へバリンナトリウム注

 

 

延命薬として一番の要となる

高カロリー輸液製剤は


一番上の

 

フルカリック3号輸液製剤

 

のようです。

 

 

病気治療ではなく

もはや死にゆく人間に対し

 

単なる延命措置として使用した場合は

返って患者を苦しめることになる・・

 

とは


多くの看取りを経験された在宅医が

おっしゃっているところです。

 

 

 

ではどんな苦しみがあるのでしょう?

 

副作用からも想像してみました。

 

 

 

フルカリック3号輸液製剤 副作用

 

母の担当医から伺ったリスクは

血栓と感染症 でした。


私が見た限り


母の場合は

意識障害も生じているようでした.


幸いはなし。


目やには酷かったです。


 

 

日経メディカルもご参照ください。

  ☟

 

 

母は治療開始直後に血栓ができてしまい、


血栓を溶かすための薬物治療が先に行われ

胃瘻造設まで1ヶ月かかりました。

 

その間は

抹消点滴による低カロリー栄養

繋いでいました。

 

 

87歳認知症で

1ヶ月胃腸を動かしていないわけです。

 


このあたりで

正直

私の希望は随分しぼんでしまいました。


 

胃瘻を作れば

ほんとうに消化機能が回復する?

 

不安になりました。

 

 

結局、


一週間遅れで胃瘻造設に成功したため

また少し、

希望を持ち続けることにしました。

 

 



胃瘻造設が遅すぎたのでは・・

 

しかしその後、

胃瘻での栄養吸収がなかなか上手くいかず

 

ここらあたりでは素人の私でも

胃瘻に懐疑的になっていました。

 


それでも



何度かの発熱で

末梢点滴(低カロリー栄養)

行きつ戻りつしながらも

 

 

一時は

3回分の栄養を全て吸収できるまでに回復し、

褥瘡もほぼ完治するまでになりました。

 

 


しかし再び


退院前日に

誤嚥性肺炎再発による高熱。

 


最終的に退院が1週間延び

その間は

中心静脈栄養に逆戻り

 


それでも何とか


誤嚥性肺炎が完治した状態での退院

再発していない状態)

となりました。

 

 

 

 

退院の日に動揺する私

 

おそらく

輸液の中身の加減だと思いますが、

 

この1週間 血栓は出来ておらず

 

血圧、酸素飽和度、心拍数など

全身状態は低空飛行ながら安定しており、

 

母の顔は

心なしかふっくらしていて

 

唇を閉じ

 

ベッドに仰向けの状態で

静かに横になっていました。

 

 

ただ

 

言葉は全く出ませんし

目は目やにで固まっています。

(目やには中心静脈栄養のためだと思います。)

 

皮膚も乾燥し白い粉がふいています。


歯茎や唇の少量の出血痕なども

見受けられました



 

 

それでも

私の語りかけに

手を握り返すことで答えてくれました。

 

時々涙も浮かべていました。

 

私が

何か母が喜ぶことを言うと


ベッドサイドモニターの数値が

(心拍数、酸素濃度、呼吸数、脈拍の値)

ぐっと上がります。

 

ベッドサイドモニター画像

Fukuda Denshi サイトより

 


その姿を見たら

 

本当に看取り期に入って良いのかと

正直、焦りました。

 


管を外してモニターがなくなったら

母の最後の意思表示は

何ですれば良いのでしょう?

 


思わず

 

やっぱり管を外さないで下さい!!

と叫びたくてたまらなくなりました。

 


 それを耐えて


管を外していただいたのは

 

30年前の

祖母の無理な延命治療を

思い出したからでした。

 

 

 

現代の医療技術をもってすれば


このまま母を、ただ生かしておくことも


確かに可能なんだろう・・

 



そう実感しました。

 


看取り期に入り

1週間が経ちました。


今のところ

母は

とても穏やかに過ごしています.


読んで下さった皆さま
ありがとうございました


"おうち"とは自宅に限らない


"慣れ親しんだ場所"ならどこでも良い


そのように

たんぽぽ先生はおっしゃっています