誤嚥性肺炎の完治と老衰②・・治療としての中心静脈栄養 | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

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明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。


    

87歳 認知症の母

 

誤嚥性肺炎で3ヶ月間の入院治療の結果

肺炎は完治したものの

 

身体がすっかり衰弱し、寝たきりに。

 

認知度も高度認知症と判定され

 

老衰として

特養での看取り期に入りました。

 



今回は

誤嚥性肺炎の治療中に投与されていた

中心静脈栄養について

記録していきたいと思います。

 

現状を客観視するための

ほぼ思考整理のための記事

なってしまいました。


重複事項などありますが

ご容赦下さい。

 

 

 

中心静脈栄養=延命ではない

 

高齢者の延命措置として良く耳にするのが

この中心静脈栄養胃瘻です。

 

中心静脈栄養(中心静脈カテーテル)とは

(下の図中 上の画像)

経口摂取出来ない患者さんへの栄養補給として

点滴で血管に栄養を送り込む方法です。


ご参考までに

図の下側は経鼻経管栄養です。


太陽日酸メディカルサイトより


 

今回、

母が中心静脈栄養を施したのは

誤嚥性肺炎の治療のためでした。



経鼻経管栄養

食べ物が逆流して

肺炎が悪化するリスクが高いため


また身体拘束ありとのことで


この時点では

選択の余地なし。



 

母は胃腸の状態が良かったことから

 

点滴で栄養が十分に補給でき

肺炎が改善したら

 

なるべく早期に

胃瘻を造設する

 

医療措置として

そのつなぎの様な役割でした。



ただ


現実的には


中心静脈栄養がなければ

母との3ヶ月はありませんでした。


ですから


名目がどうあれ


延命したことに変わりはありません。


3ヶ月間


母の回復を

心から祈っていましたが…


 


中心栄養静脈よりも経鼻経管よりも 胃瘻!

余談ですが

胃瘻のお話です.


私は、

当初胃瘻はためらっていました。


しかし

様々な検査結果やレントゲン写真を見て

機能がまだ残っていることがわかり


回復への手段としてアリなのでは?

と考え直しました.


胃瘻造設術です☟


明石医療センターHPより


胃瘻造設自体は30分もあれば完了します。

難しい技術ではないそうです。



血管からの栄養投与が長期に渡ると

抹消点滴であっても

血管をボロボロにしてしまいます。

 

さらに


長期間、胃腸を使わないでいると

胃腸が機能を失ってしまう怖れがあります。

 


胃腸で栄養を吸収できる胃瘻の方が、

ずっと自然に近く

身体への負担が少ない摂食形態とのこと。

(理にかなっていると思います)



経鼻経管栄養と言う選択もありますが

患者の身体拘束が必要で

衛生管理も難しいとのことで

私たちの中の優先順位は低かった。




 

胃瘻が上手くいけば、

胃瘻と同時に口からも

栄養摂取できる可能性が出てきます。

 



肺炎が回復し

再び口から物を食べられることを願って


まずは

中心静脈栄養を使用した肺炎治療を開始。

🫁

 



 

治療の結果


肺炎は3ヶ月かかって完治しました!

 

でも


3ヶ月は長過ぎました😢



結局

 

長い入院生活のために

身体機能が衰え


消化器の機能も衰えて


母は老衰への階段を

一段ずつ下り始めてしまいました。

 

 


ここからの中心静脈栄養が

本格的な延命措置となるのでしょう。

 


私は


様々なお医者さまが

書籍やSNSでおっしゃっておられる


何もしないことが

死にゆく人を楽にする


と言う言葉を信じて

今に至ります。






ただ、


正直なところ

まだ半信半疑です.


真実は

その時が来ないと分かりません。



どうかどうか

母が苦しむことなく

旅立って行けますように…





信心深い母を批判ばかりしていたのに


暇さえあれば


墓参りをしたり

仏壇に手を合わせたり


母と同じことばかりしている私です。


何だか可笑しい。