こんにちは。ちょびです。
昨年末のクリスマスの日
認知症の母(87歳)は
誤嚥性肺炎で
急性期病院に搬送されました。
今回は
病院を退院するときに受け取った
リハビリテーション総合実施計画書から分かった
母の入院前後の様子や入院中の医療措置を
記録をかねて残しておきたいと思います。
心身機能・構造
特養〇〇園入所中 発熱
当院にて肺炎と診断
元々は 11/c 介助移乗レベル
11/cの意味は、調べたのですが分かりませんでした。
介助移乗レベルとは、
ベッドから車椅子へ、車椅子から便座などへ乗り移るときに
介助が必要な状態のことです。
*HDS-R 4/30 12月28日時点
HDS-Rは 長谷川式認知症スケールのこと 4点は高度認知症
母は
長谷川式の問いかけに
言葉で正解は出来ませんし
見当識障害もありますが
こちらの話を
理解出来ているように見えました。
こちらの問いかけには
始めはまばたきで意思表示
まばたきが出来なくなると
次は握った手の筋肉のかすかな動きで
反応して感情を伝えてくれました。
病院の看護師さんや理学療法士さん、
特養の担当職員の方も
それを理解してくださっていました。
兄は全く分かっておらず
これは娘にしか分からないことだ
と寂しく思っていましたので
母を理解してくださる人が
自分以外にもいると分かり
嬉しく、また心強くもあり、
涙が出ました。
*左下肢 ?? pain(痛み)訴え強い
??は、血栓か褥瘡だと思います。字が達筆すぎて読めませんでした。
*左下肢CV挿入中 右下肢屈曲時 pain訴える
CVとはCVポートのことで、
直径2~3センチの円盤状のタンクを皮下に埋め込み、
中心静脈カテーテルと接続して
高カロリー栄養を血管内に送り込むデバイスです。
*ADL (自立生活の指標)
全介助
*心理コミュニケーション
障害の受容 ⇒ 判断困難
機能障害改善への希望 ⇒ 普通
依存欲求 ⇒ 判断困難
独立欲求 ⇒ 判断困難
*1ヶ月の目標…端座位(たんざい)
椅子やベッドなどの端に、足を下ろして座った姿勢のこと
*退院時の目標…病前ADL
・・つまり介助されれば車椅子に移れるレベルまでに回復すること
誤嚥性肺炎
幸い誤嚥性肺炎の炎症は治まり
呼吸は安定しました。
酸素吸入器がなくとも
酸素飽和度は98以上です。
ですから
誤嚥性肺炎に関しては
完治と言えるのかもしれません。
そして母は
その他には基礎疾患がありません。
退院前日は、
このまま以前の様に
起き上がってくるのでは…?
と思うほど肌つやも良く
穏やかに横になっていました。
しかし
身体の衰えは著しく
端座位はおろか、歩くことも
寝返りすらも自力では出来ない
寝たきり状態となりました。
それに加えて
胃瘻での栄養補給が十分に出来ない事から
回復の見込みがない老衰が始まった
と診断されました。
そして退院時に
私たち家族が決断しなければならなかったのが
療養型病院での延命か
特養での看取りか
どちらか選ぶことでした。
私たちは
母が慣れ親しんだ
特養に戻ることを選びました。
母は
最後の瞬間まで生きていく場所に
帰ることが出来ました。
身体をとても清潔に
整えてもらっています。
母は介護士さんに
心配しないで良いんだよ。
「ありがとうございます」
と答えます
入院前の
認知症でゆらぐ
お母ちゃんのまんまです
私は
面会時間は
とにかく明るく
いつも通りに
笑顔で接して
部屋を出てから
涙が枯れるまで泣いています
😢
文中に出てきた用語解説です