終末期の母が最後に向かうのは療養型病院か?特養か? | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

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明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。

 

87歳 認知症の母

誤嚥性肺炎で急性期病院に入院3ヶ月

 

胃瘻が完全に吸収できない状態になり

いよいよ

終末期の身の振り方を考えることになりました。

 

 

今回は

昨日の病院とのやり取り

記録をかねて

お伝えしたいと思います。




母の容体 医師の説明

 

栄養状態

胃瘻からの栄養吸収量が落ち

現在は中心静脈栄養(高カロリー栄養)点滴

 

胃瘻のようす

胃瘻からも少量の栄養補給

投薬も胃瘻から

 

喀痰吸引

痰は少なく吸引はしていない

 

 

余命は月単位

退院後に向かう先を家族で決定するよう

医師から説明を受けました。

 

 

ただし、

 

どこに移ったとしても

余命ははっきりと断言できない。

 

なぜなら

 

誤嚥性肺炎に罹患した患者は

常に

痰が喉に絡むことによる突然死の可能性があり

それは医師には予測が不可能だから・・

 

と言うことでした。

 

 

退院後の選択肢

 

昨日(3月26日)

 

兄が病院で医師から説明を受けた後

ソーシャルワーカーさんと面会。

 

私は電話で参加しました。

 

 

退院後の選択肢は2つです。

 

    

①    療養型病院へ移る

 

②    もとの特養に戻る

 

 

 

結論としては

 

もとの特養に戻ることを

選択しました。

 

 

 

兄と私が

各自の自宅に引き取る選択肢はありません。

 


この前の夏くらいまでは

 

いよいよとなったら

母を実家へ戻して貰い

私が在宅で看取りをしよう

 

と考えていましたが

現実的に不可能になりました。

 

実家は空き家になった2年で老朽化が激しく

私なりにメンテナンスしたものの

 

現在

とても人が住める状態では

なくなってしまったためです。

 

 

 

 

終末期:特養で対応可能な医療

 

*担当医と専門の看護師による診断と医療

⇒療養型病院ほど迅速な対応は出来ない

 

*胃瘻から少量の栄養補給と投薬

 

*末梢点滴で低カロリー栄養の補給

 

*痰が増えた場合は吸引可

 

 

総じて 

 

特養は

無理な延命をせず

できる限り自然に見守るスタンス

 

です。

 

 

対して

 

療養型病院の           メリット・デメリットは・・


療養型病院では

中心静脈点滴でカロリー栄養補給をします。

 

 メリット

 多少の延命

 迅速な延命治療対応(人工呼吸器装着など)

 

 デメリット

 高カロリー栄養により

 痰が増え吸引が必要になる

   →痰が喉に詰まり突然死の可能性が高まる

 

 高カロリー栄養により血栓ができるリスク

   →心不全の可能性

 

 中心静脈栄養は血管が傷むのが早い

   *末梢点滴でも血管に負担はかかります

 

 

療養型病院でのメリットは

苦痛とリスクを伴う延命だけ・・

 

と兄も私も受け止めました。

 

 



医療や身体ケア以外で       特養に決めた理由

 

*担当の生活指導員さん(課長補佐)が

信頼の置ける方であること

⇒療養型病院の職員さんの人となりや技術は

我々には未知。なにも知らない、分からない。

 

*看取り経験が豊富であること

⇒これは療養型病院も豊富

 

*特養はこの2年間

心のこもったケアを母に施してくださり

母がいつも感謝していたこと

⇒療養型病院は、母にとっても初めての場所と人

 

*いざ看取りとなった時に

立ち会いへの配慮など私たち家族にも

さまざまなお心遣いをしてくださること

⇒療養型病院は亡くなった後に連絡するケースが多いと

ソーシャルワーカーさんから兄にこっそり助言あり

 

 

その他

 

注射針の太さの違い

 

特養では注射針の太さが決まっており

血管に針が刺さらなくなった時点で

いよいよ・・となる

 

療養型病院では

最後まで極小の注射針を使用する事ができる

 

 

これはもう、

無理な延命の域と判断しまして

考慮しませんでした。

 

 

 

終末期に入った親に対峙する

 

私たち兄妹の辛さや迷い・・

 

 

それはやっぱり

 

 

自分の決断が親の命を奪うのでは?

 

という怖れから来るものです。

 

 

 

母はいつも

 

死にたくない

死ぬのが怖い

延命治療をして欲しい

 

と言っていました。

 

 

 

寝たきりとなった今の母は

本当はどうして欲しいんだろう?

 

母自身

自分が寝たきりになるなんて

想像もしていなかったのだと思います。

 

 

 

 

こんな母に

 

もうそろそろだよ。

どうしたい?

 

なんて聞けませんもの。

 

 

できるだけ苦しまないように

旅立たせてあげる

 

それが私に出来る精一杯です。

 

認知症でも堂々と生きるには

元気な時の

周りの人との信頼関係が

必須条件なのでは…

 

 

 そして何より

先立つモノ=金融資産


お金で解決できたことが

沢山ありました



それが介護の現実でした…😢