【86歳母が誤嚥性肺炎に-5】延命を望まぬ祖母・望む母 | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

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明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。

 

今回は


30年前に在宅介護していた祖母

現在入院治療中の、86歳認知症の母


二通りの

延命治療にまつわるエピソード

お話しします。

 



祖母と母の後ろ姿から

 

私は

 

★介護を

閉ざされた空間で行っては

絶対にいけなかった・・

 

★「知らないこと」が悲劇を呼んだ

 

★介護はお金次第でなんとかなった

 

と、学びました。

 

 

私の経験が

どなたかのお役に立てればと思います。

 


☝️
こちらで
住民税非課税世帯の母の金融資産と
入院費について書いています。

アメトピに掲載され
多くの方が
親の老後資金に
不安を抱えていると知りました


 


祖母は延命治療を望まなかったのに


祖母の介護は

なかなかの地獄絵図です。

 

「閉鎖的介護」「無知」「貧困」

なれの果てをご覧下さい・・

 

☟☟☟


祖母は明治生まれです。

 

時はバブルの絶頂期

祖母は寝たきりで認知症

89歳でした。

 

いよいよ

祖母の死期が迫ってきた頃のことです。

 

母は、

食の細くなった祖母の死が

恐ろしくてたまらなかったのでしょうか?

 

弱った祖母を無理矢理起こして

甲高い声で祖母を責め立てながら

祖母の口に無理矢理

食べ物を押し込んでいました。

 

また、

身体を濡らすと風邪をひくと信じて

祖母を入浴させることもありません。

 

父と私が祖母を清潔に保とうとすると、

金切り声を上げて阻止しました。

 

体位変換なども知りませんから

床ずれで腰骨が見えるまでになりました。

 

 

食欲を失っていた祖母は

誤嚥性肺炎で

嚥下障害が起こっていたのかもしれません。

 

無理に食べ物を食べさせる行為は

死に追いやっているのと同じこと。

 


無知とは本当に恐ろしい。

 

 


祖母はよほど辛かったのでしょう。

母のいないところで

私に何度も

「もう終わりにしてください」

と頼んできましたが、

 

私も

誰に助けを求めたら良いか

分かりませんでした。

 

 

ある夜、

祖母の呼吸がおかしくなり

救急車で病院へ・・

 

祖母はそのまま入院し

1ヶ月後に生涯を終えました。

 

病院で、

母は祖母の延命治療を強く望みました。

 

ここでも祖母は私に、

「もう終わりにして頂戴」

と、何度も懇願してきました。

 

もちろん、母は

祖母のことを死なせはしない!

の一点張りです。

 


若くして未亡人となり、

婿養子を取って

一生そばで

娘を守り続けた祖母なのです。

 

母にとって祖母の死は

半身をそがれるような苦しみで

 

正常な心を

保てなかったのだと

今なら分かってやれます。

 

 

祖母は、

無理な治療で手足がむくんで

パンパンになっており

最期まで

辛そうにしていました。

 

命が尽きて

やっと

苦しみから解放されたように

見えました。

 

 

その様子を見て

 

延命治療は

無駄な苦しみを与えるだけだ

と、思わずにはおれませんでした。

 

 

 

 

それでも母は延命治療を希望する

 

母は

延命治療が祖母への孝行だった

と信じています。

 

そして

以前から度々

延命治療をして欲しい

はっきり意思表示をしています。

 

 

母は

兄と私の行く末や 孫娘の成長を

ずっと見守っていたい

と言いました。

 


そんな母の生きる思いを

否定する権利が

私にあるのでしょうか?

 

 

しかし

実家には負債がありました。

固定資産税も軽視できません。

 

借金を返しながら延命治療はできないよ!!

 

と、語気荒く母を責めました

 

そのたびに

 

ちょびちゃん、助けてね。

お願いします。お願いします。

 

小さな背中を

さらに小さく丸めて顔を伏せ

すがりつくようにお願いされました。

 


あの時、


公的医療制度について

知識があれば

 

もっと違う言葉を

かけてあげられたのかもしれません。

 

 

今回の入院で

 

金融資産が少ない母でも

医療行為が受けられる制度があることを知り

心底、安堵しました。



 

また

タイミング良く負債を完済していたため

自費で数日、個室利用ができました。

 

本当の意味で

“延命”にはならないかもしれませんが

 

少なくとも

痛みを取り除いてやることが出来ました。

 

 


やっと一つ

肩の荷が下りましたにっこり





私は延命治療は望みませんが

 

正直言いますと・・

 

死に際の「苦しさ」が怖い

非常に小物でスミマセン (^◇^;)💦

 

 

老衰の手前の
苦しくない時に

ある日

目覚めたら
あの世だった
昇天


と言う
都合の良い理想を抱いています



次回は

誤嚥性肺炎のサインや予防法について


にっこり在宅医療のお話ですが、

最期の時までをイメージしやすい実話が

紹介されています☟




にっこり誤嚥性肺炎患者の口腔ケアに便利です。


口腔ケアは

 肺炎予防にもなります‼️