自然療法とは、一言で言うなら「毎日を大切に生きること」
現代は便利な世の中になりましたね。
何でも手軽に手に入り、手間をかけるということが少なくなり、手間は面倒なこと無駄なことになってしまっています。
病気になった時、会話をしなくてもインターネットで薬が買え、「痛い、苦しい」という思いを吐き出すこともなく、
「大丈夫?頑張って!」の労わりの言葉もなく、孤独なことが当たり前になっている。
湿布を貼っておけばOK、薬を飲んでおけば治まり、お医者さんに行けば治る……も同じことで。
それでは、治る為に必要な大事な何かが欠けているのです。
本来、人が健やかに生きる為には、ひと手間=人の愛情のエッセンスが必要なのだと思います。
そのエッセンスが日々に欠けることで、治癒力も弱まってしまっているのが現状です。
まずは自分に手間をかけ、今出来ることに全力を尽くし毎日を送ってみて下さい。
「生きる力を鍛え」「治る力を高める方法」が、自然療法であり
森羅万象の中に生きる知恵やヒントがあることを実践することで学ぶことが出来ます。
「自分を信じること」が自信につながり、「誇りに思える自分」を生き抜くことが何より大切なのだと気付くことが出来れば、人は健やかに生きていけるでしょう。
社会という、人と人とのつながりの中で、自分らしさをどう保ち、限られた命を無駄にせず、必要以上に傷つけず、自然体でいかに生きていくことが実践出来るかを考えながら取り組むことが自然療法なのだと思います。
すべては、自分です。
自分を知り、自分に無理なく、自分に適した方法を選び、自分で使っていく、それが自然療法の基本となります。
ちまたには沢山の自然療法があります。
自然療法というと、薬を買わない、飲まない、塗らない、病院へ行かない。
梅干しをこめかみに付けたり、ねぎを首に巻くなど、いろいろなことを思いつきますが・・・
ココでは、家庭で出来る範囲の自然療法の条件を話したいと思います。
家庭で出来る自然療法の条件として、最も簡単な考え方は
①自分で出来る範囲以外にまで手を出さないこと。
②自然の摂理に合わない、不自然なものを使わないこと。
③する方もされる方も嫌な時や不安な時は無理しないこと。
④安全に食べられるものを使うこと。(飲んだり、貼ったり、塗ったりするものは、口から胃に入り小腸や粘膜(口、目、鼻、生殖器)、肌から吸収されるので、食べられないモノは使わないこと。)
⑤一つの方法に偏らず、その人に最も適した方法をバランス良く行うこと。
⑥常に※ホリスティックな視点で考えること。
この六つを意識していれば、自然療法は家庭で無理なく行うことが出来ます。
「バランス良く」とあるのは、自然療法の中だけで頑張りすぎないということも含まれています。
一刻を争い、命にかかわるような時、アトピーで痒くてそれがストレスになり、悪循環がある時、
手術の必要がある時など、使う必要がある時は、薬やお医者さんの力も借りるということです。
大事なのは、自分が主体であること。
お医者さんに言われたからではなく、相手の意見を聞き、自分で調べ悩んだ結果
どうしたら良いのか、今の思いなどを伝えた上で最善の方法を自分で選ぶこと。
自分で調べもせずに、相手にすべてを求めようとするから、後で後悔したり、相手を責めたり
と正しい方向に進めなくなり、悪循環になります。
以前に、どこかのお医者さんが主催した講演会に行った時、ビックリすることを言っていました。
「痛いからどうにかしてくれ、と言われるから、痛みをどうにかする薬や処置をとるのが医者で、それが医者の義務」
「機能的に支障のある部分を見つけて病名をつけ、苦痛をどうしたら除けるかを学んだだけで、
どうしたら完治するかは本当のところは知らない」
「医者は薬の使い方のプロなだけで、病気を治しているのではなく、薬がなければね……」
「訴えられないようにしなくてはならないから、要求に答えないとさぁ」と意味深なことを言っていたのを覚えています。
私は、これが日本の医療なのかと、ビックリし衝撃を受けました。
「自分のことは自分で守り、選び、決めなければならないのだ」とその時強く思いました。
日々のライフスタイルがホリスティックではなく、医療だけが自然療法というのも、自然ではありません。
すべてはバランス良く、大きな視野で、必要に応じ臨機応変に使い分けることが大切です。
自然療法は、民間療法、ホリスティック療法や代替療法とも呼ばれ
使うツールは違いますが、考え方は皆、共通しています。
身近な療法としては、「おばあちゃんの知恵袋」と呼ばれるような方法から
ホメオパシー、アロマテラピー、リフレクソロジー、オステオパシー
クラニオセイクラル、野口整体、手当法、食養療法、レイキ、マクロビオティックなどなど
書ききれないほど沢山あります。
自然療法で自分や家族の健康を管理するのであれば、まず存在する療法が何かを知り
一通りを知識としてざっと学んでおく必要があります。
知らない、分からないから心配になります。
心配に時間を使ってしまうのはとても無駄です。
心配を「なぜだろう?どうしたら良いだろう?」と疑問に変えて、
問題解決の為に何をすれば良いのかを考えていくことが大切です。
お母ちゃんになった以上は、自分と家族の健康管理をすることは当然です。
人任せにせず、自分を含め、子や夫をしっかりサポートしてこそ、家族の調和が整うのです。
妻であり、お母ちゃんである、女は責任重大なのです。
最初は一人では心細いこともあるでしょうから、周りにいる先生と呼べる
人生を先に生きている人を見つけて下さい。
それは肩書や年齢ではなく、経験があり乗り越えた人のことです。
その人たちの知恵と力を借りながら、行っていって下さい。