新隠れ宿Ⅲ~26 | seppukuのブログ

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「どんな言葉を聞かれたのですか」と真奈美。

「うん、(私は、宝剣の精霊。今まで、何人もの巫女のお腹を裂いてきました。今宵は、あなたの番よ。早く、私の刃を柔らかなお腹に突き入れて、白いお腹を血と臓腑で、真っ赤に染めて下さい)みたいなことを妖艶な語り口で、囁くのよ。あれを聞いたら、誰だって、切腹せずには要られなくなるのよ。だから、あたし、もう一度、宝剣が囁いてくれるのを待っているのよ」

「それは、悔しい思いをしたんですね。切腹した時、近くの巫女さんが、介錯してあげればよかったのに・・・」と小百合。

「あの時は、一人で森に入ってやったのよ。誰にも見られず、一人がよかったんだけどね。でも、偶然、参拝に来たカップルに見つかって、救急車を呼ばれちゃったのよ」