今やすっかり年齢的にも巨匠の存在になったブライアン・デ・パルマ監督。作品の出来栄えに大きな波のある監督として知られているが、今回紹介するミッドナイトクロスは彼が最も脂ののった時期の作品なだけに、これはかなりの出来栄えだ。この監督の特徴として映像テクニックやヒッチコック監督に対するオマージュ等挙げられるが、本作にはそれらの要素が一杯ある。
そして、ヒッチコック監督には品があるが、ブライアン・デ・パルマ監督にはバイオレンスやオッパイがたくさん出てきたりで少々品がないのも特徴。今回の作品もオッパイがたくさん出てくる。
それでは主人公がとんでもない陰謀に巻き込まれるストーリーの紹介を。
アメリカはフィラデルフィアが舞台。インデペンデンス映画会社で働く効果マンのジャック(ジョン・トラヴォルタ)は夜に映画で使う風の音を撮るために外に出て仕事をしていたのだが、その最中に車が川の中に飛び込むところへ遭遇してしまう。慌てて川の中に飛び込み、助けようとするのだが女性のサリー(ナンシー・アレン)を助けだすことには成功するが、同乗していた男性を助けだすことは出来なかった。
ところがジャックが病院に連れていかれると、非常に騒がしいうえに、ある人物からこの事に対しては口外してはならないと半ば脅される。そのことを不思議に感じたジャックは再度録音テープを聴いていると、そこには車が川に落ちる寸前で銃声の音が入っていた。何かこの事故には裏があると感じたジャックは独自で調査を調べるが、とんでもない陰謀に巻き込まれてしまい・・・![]()
たまたま目撃してしまった事故によって、とんでもない陰謀に巻き込まれている。まさにヒッチコック監督の映画の作品のパターンを踏襲している。ジャックとサリーはとんでもないことが切欠で知り合いになるのだが、彼らの周りに非常に怪しい人物が付き纏ってくる。特にサリーを狙うのがサイコパス的な殺人鬼パーク(ジョン・リスゴー)。こいつの存在のお陰でサスペンスが盛り上がる。
他にも偶然事故を目撃している奴が出てきたりで、ちょっと複雑な様子を帯びてくるが、それにしても最後のエンディングが俺には辛かった。映画の小道具が巧みに使われており録音テープの使い方なんかは感心したが、俺にはミケランジェロ・アントニオーニ監督の欲望に似ていたので、やっぱりブライアン・デ・パルマはパクリが上手いじゃなくて、ネタ探しが非常に巧みだと思わさせられた。そうは言っても退屈せずにサスペンス映画であり、映像テクニックなんかはデ・パルマ節が炸裂している作品。個人的にはブライアン・デ・パルマ監督作品の中では、面白い部類に入る方の作品。今回は面白くて、切ない気分になる作品としてミッドナイトクロスをお勧めに挙げておこう![]()
監督は前述したようにブライアン・デ・パルマ。サスペンス映画の名手なのか評価は分かれるが個人的には評価している監督でお勧め多数。アンタッチャブル、スカーフェイス、他に有名どころではキャリーが有名。ヒッチコックを思わせる作品として異色ミュージカル仕立てにしたファントム・オブ・パラダイス、抜群の演出力を見せる愛のメモリー、殺しのドレス、ボディ・ダブル、そしてカリートの道がお勧めです![]()









