もうすぐクリスマス。皆さん、クリスマスの思い出って何かありますか?さて、ハリウッドにはクリスマスを背景にした名作はたくさんある。日本でクリスマスの日は恋人と過ごすとしたものだが、アメリカでは家族でクリスマスを過ごすことが幸せの証。家族の絆をクリスマスを通して描いた結果、名作が多く生まれた。
アメリカ人のクリスマスに対する価値観から多くの事を学べる映画が今回紹介する天使のくれた時間。俺なんかは今年も1人寂しくクリスマスを過ごすのだが、そんな俺と同じようなクリスマスの大切な時間を持て余している人にはお勧めしたくなる映画だ。
一目順風満帆の人生を送っているように見える男が、本当の幸せに気づいていないことを知らせてくれるストーリーの紹介を。
空港において、ジャック(ニコラス・ケイジ)とその恋人のケイト(ティア・レオーニ)が飛行場にいる。銀行の仕事の研修でロンドンへ向かおうとするジャックにケイトは言う。『2人の幸せのために飛行機にのらないで』。それに対してジャックが応える『仕事で成功することによって2人は幸せになれるのさ』。
そして13年後、ジャックは会社の社長になりウォール街で成功を収める。優雅な独身生活を送り、女遊びもする。そして、クリスマス・イブの夜も幹部を集めて、さあ2日後も大仕事が待ってるぞ!と部下を鼓舞する。
そして、ジャックはその夜の帰り道、コンビニで銃を持って荒れ狂った黒人の青年(ドン・チードル)と出会う。ジャックは黒人の青年を説得して2人はしばらく一緒に歩くのだが、ジャックは黒人の青年から奇妙なことを聞かされる。
そして、翌日ジャックは朝起きると何と横で昔の恋人のケイトが寝ており、娘のアーニーと男の子の赤ん坊の父親になっていた。ニューヨークシティのマンションで暮らしていたはずなのに郊外で暮らしており、慌てて会社に向かうが誰にも相手にされず。すなわち、ウォール街の覇者として生きていこうとしていたのに、いつの間にやら普通の家庭を持つお父さんになってしまっていたのだ。しかし、そんな生活にジャック自身は嫌気がしており早く元の生活に戻りたいと思っていたのだが次第に、ケイトや子供たちとの生活を楽しむようになっていくのだが・・・![]()
時々見かけるもう一つの人生を歩むようになるパターンの内容。ウォール街で社長として暮らすジャックだが決して悪いことをしているのではなく仕事で努力して成功者として登りつめた。あの時、恋人のケイトを振り切って研修へ向かったことが吉と出たかのように見せる。
しかし、本作ではケイトの言う通り研修へ向かわなかった時のその後を描いている。こちらがメインで映画は進むのだが、この時ジャックは家族の大切さというのを思い知ることになる。強欲資本主義にまみれて、猛烈に仕事していては気づけない幸せがあることを教えてくれる。
もっと言えば金持ちになることが本当の幸せだと限らないことを観ている我々に見せつけるのだ。そして、クリスマスを家族で過ごすことの幸せを教えてくれる。
人の幸せの価値観なんて色々。金持ちになることを目指して仕事にまい進することも良いだろう。しかし、この世の中、誰もが金持ちになることはない。特にアメリカなんて国は強欲資本主義に陥ってしまい、他人を不幸にしてまでも自分は金持ちになろうとする輩が多く出てくるのが問題だ。まあ、俺なんかは金持ちになったとしても他人を貶めてまで金持ちになろうと思わない。本作はそのような拝金主義に陥ってしまったアメリカも批判しているように思える。
本作は心が温まるストーリー。人生の決断に悩んでいる人、最近家族と向き合ってないように思う人、人生カネだと思ている人も、そうでないと思っている人も今回は天使のくれた時間をお勧めに挙げておこう![]()
ちなみに本作はあのクリスマス映画の名作素晴らしき哉、人生!に似ています。
監督はブレット・ラトナー。ジャッキー・チェン主演のラッシュアワー、ハンニバル・レクターシリーズのレッド・ドラゴンなどがお勧め![]()









