家族ゲームとハル
映画監督森田芳光の訃報に接して
「家族ゲーム」で思い出すのは
伊丹十三演じる父親が
朝食で目玉焼きの黄身をすするところ
いかにも伊丹十三らしいのだが
はたしてこれは森田の演技指導か
それとも伊丹のアイデアだったか
今でこそ
ネット上の出会いなど誰も不思議とは思わないだろうが
この映画の公開時
私がこの映画が描く世界への支持を表明したら
知人には
パソコン通信で始まる恋愛などありえないと
ずい分と馬鹿にされた。
当時、鈍いこいつらは何も分かっていないと思ったものだが
ネットが普通になった今
私を笑った知人たちも今では普通にMailを利用し
もうネット上の出会いを否定することはないだろう。
彼らはかつて私を笑ったことを忘れているだろうが
いつの時代にも
自分の浅い了見こそが当たり前と思い
自分の不明を知らず
それが普通になると
さも最初からわかっていたかのような顔をする人は存在するものである。
深津絵里は、この頃が一番きれいだったと思う。