思考停止を象徴する最近の事件から | インディペンデントで行ってみよう!

思考停止を象徴する最近の事件から

 

ユッケの食中毒事件で

 

社長が逆切れしてこう抗弁していた。

 

厳密な規制がないから肉の生食が普遍化しこんな事件が発生した。

 

当事者責任を棚上げして、おかしなことを言う人だなと思ったが

 

聞くところによると

 

マニュアルが大好きな人間だったという。



私は会社員であった頃、管理部門にいたので

 

社内で問題が発生すると

 

ルールを作れとねじ込んでくる輩が必ずいた。

 

曰く 「ルールがないのが問題だ」

 

私は管理の人間でありながら

 

やたらルールを作るのは

 

行き過ぎた管理社会であって

 

できれば個人の常識的な判断で、あるべきかたちが実行されることを願っていたから

 

なぜ自分らを縛るルールを作ることを願う人間がいるのが不思議でならなかったが

 

どうも当節

 

自分の頭で考えるのは面倒なので

 

ルールを細かく作ってくれ

 

それに従うから責任の一端は担いたくないという人が多いらしい

 

これなど思考停止の象徴的事象なのだろう。



それは東電の勝俣会長の記者会見でも感じた。

 

批判が厳しかったので

 

表向きは謝罪の言葉を口にしていたが

 

会長の表情は心から謝罪する人のそれではなかった。

 

多分、心中の本音は政府の規制どおりに運用してきて

 

たまたま尋常ではない地震で今回の原発問題が起きたのであって

 

規制を守っていた自分らばかりが責められるのは不当と考えていたに違いない。

 

東電を擁護する人にもよく見られる考えである。



世の中はコンプライアンスの要請があって

 

企業経営者らは

 

法令遵守に神経を使っている。

 

それは結構なことだが

 

一方で法令さえ守ればいい

 

それ以上の想像力を要すること

 

自己判断によるリスクの想定に考えが及ばない事態を招いている。

 


そういう傾向は

 

北陸の焼肉屋も天下の大企業東電も変わらない。

 

こんな時代だからこそ

 

既成のルールに依存するのではなく

 

自らの頭で考えることが必要だと思うのだが

 


最近の社会的事件で思考停止の一端を見た気がした。

 

規制があればなどというから

 

官僚組織が肥大化し跋扈するのである。


多分この社会は

 

官僚支配の弊害を叫びつつ

 

一方で官僚の権益拡大を知らず招来、許しているのである。









思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)/郷原 信郎
¥777
Amazon.co.jp