旅の重さ -今日までそして明日から-

2月のCATVで放映される映画の案内を見ていたら
そこに懐かしい映画のタイトルがあった。
「旅の重さ」
斎藤耕一監督の1972年松竹作品
斎藤監督が「約束」「津軽じょんがら節」と名作を
相次いで送りだしていたころの作品である。
私に影響を与えた映画を10本あげよと言われたら
間違いなくのその中の一本としてあげる作品である。
私がまだ多感だった10代
この映画は大きな影響を私に与えた。
うまく言えないのだが
自分で自分を御しきれない10代
一人旅に出て、あてどなく彷徨う中で自分を見つけ出したい。
そういう動機づけとなった映画である。
主人公高橋洋子は(この映画がデビュー作)
家庭の事情もあって夏の四国
遍路の道筋を一人歩く。
そこで出会う生々しい人間の姿
若かった私はそこに実人生があると思った。
その影響をまだ引きづっているのか
私は四国遍路を続けている。(一辺に回るのではなく、分けて札所を回る歩き遍路)
遍路の理由にこの映画があることは
誰にも話したことがなかったが
実はこの映画に触発されている。
劇中ではまだ若い秋吉久美子が地方の文学少女役で出演している。
秋吉はこの映画が「16歳の戦争」に次ぐ二作目の出演作品
タイトルバックに流れる拓郎の動画を探したら
これがあった。
まさか「旅の重さ」の予告編があるとは
私にはちょっとした感動だった。
お時間のある方はこの映画の空気をよく伝えているので
ぜひご覧になってください。
未見だが昨年評価の高かったショーン・ペン監督作品の
「イントゥ・ザ・ワイルド」
若者の自分探しの映画として、根っこは同じ内容の映画かもしれない。
青年は(少女でもいいんだが)荒野をめざすのである。