企業の正体見たり -簡単に雇用調整をする会社はろくなもんじゃない。-
企業の使命の一つに「雇用確保」がある。
利益至上主義が跋扈したのでつい見落とされがちだが
忘れてはならない重大な使命の一つである。
従業員は正規、非正規を問わず
毎月の給与収入を前提として
生計を立てている。
解雇は従業員をいきなり路頭に迷わせるような蛮行である。
従って安易に利益の調整弁として
雇用調整をしてはならない。
今の経営者は
経済や経営の勉強はしても
哲学や倫理学の本など開いたこともない人間が大半だろうから
景気悪化とともに
安易な雇用調整を行う。
そこにはあるべき経営の倫理的観念など微塵もない。
株主代表訴訟を怖れてリストラを実行するのかもしれないが
人を切らなければ会社が持たないという差し迫った場合を除き
雇用調整で利益の確保を考えるのは論外である。
マスメディアは安易な雇用調整に批判を加えないが
これは先ごろトヨタの奥田元会長が
広告出稿抑制発言で報道に圧力をかけようとしたように
メディアは広告収入に依存しているので
大企業を叩けない。
そういう暗黙の報道管制がある。
(あれは雇用調整の批判を事前に封じようという予防策だったのかもしれない。)
利益を計上しながら
人を切るなど本来あってはならないことである。
従業員はモノや道具ではない。
どんなに立派なことを言おうと
簡単に人を切る会社は
今回の金融危機を招いた会社と
本質においては何ら変わらない。
(儲かれば手段は選ばないという下劣な品性)
これから毎日の報道は心して読むべきである。
どういう会社が利益を残しながら
安易に雇用調整を行うか
「エコカーを作って、環境保全に貢献しております。」
と言いながら安直に人を切るような会社はよく覚えておいた方がいい。
きれいごとを言う企業の本質を見誤ってはならない。
企業の正体を知るいい機会である。
