給料を基準に転職すると

数か月前、前勤務先を
自分にはもっと高い給料をくれる会社があるからとやめた営業がいた。
彼は営業のNo1だった。
もっとも後任もNo1になったから
実力というより単に担当ルートが大手の顧客だったというだけのことだが
彼はそれを自分の実力と信じた。
確かに営業として顧客の懐に入るキャラクターは持ち合わせていた。
しかし私にはゆるいカルチャーの中で少し目立つ程度の実力で
シビアな会社であればざらにいる営業と見ていた。
だが彼はラインの上長とそりが合わないこともあって
会社を辞めた。
その理由も37にしては、何だか子供っぽい理由と感じた。
その彼が転職先の外資に移って苦労しているという。
まだ4カ月しか経過していないというのに
わずか1カ月で
私の親しい人に泣きのMailを入れてきたという。
そして直近の連絡では
自信を喪失し、これ以上の勤務は難しいのではないかというくらい
落ち込んでいたという。
自分には実力がなかったとさえ告白していると
私はその話を聞いてさすがに泣きがはいるのが早いのではないかと評した。
それなりの啖呵をきってやめた以上
意地でも歯を喰いしばって頑張らなければ
かつての同僚に嘲笑されるだけである
しかし聞く限りの消沈ぶりからすると
それは難しいかもしれない。
また実力がないと自分で断定するのも早すぎる。
単に合わない職場だけなのかもしれないのに
彼は誰の進言か
あるいはネットの査定か
自分はもっと給料をもらえる人間だと
これを基準に転職を決めた風がある。
確かに給料は重要な要素だが
これが第一義にくると
どうもうまくいかない例が多い。
私がこれまで見てきた人の中でも
給料にはこだわらず
会社の安定度、自分が成長できる余地、そして具体的なミッション
これらに重きを置いて転職した人の方がうまく行っている気がする。
給料を条件として重きを置くなとは言わないが
これが最重要ではうまくいかないようである。
そう言えば最近、Richard Wrightが亡くなってしまった。
合掌