「どん底」をくぐること。
見通しがないままに退職し独立を決めたのには
一度、底を見る必要があると直感で感じていたからである。
小心でリスクを嫌う私は
次を決めないで会社をやめるなど
かつては想像すらできないことだった。
少なくとも定年の年齢になるまで
どこにも帰属しない時間を送るとは想定していなかった。
それを非常に難しい年齢になって
なぜ実行したのかと言えば
外部要因でそうなったところもあるが
自身、一度ゼロに戻して
仕切り直す必要があるし
そのためにはどん底をくぐり抜けるプロセスが必要と感じていた。
わざわざしんどい思いをすることもないのだが
なぜか安全策を施しての独立への移行は
今までの延長上にあるような気がしていた。
だから一度ゼロに戻す必要があったし
底を見るというのは
人間大きく跳ぼうと思えば
一度ひざを曲げからだを小さくしなければ
大きな飛躍はできない。
と考えてのことである。
だからリスクをとることを選択した。
ものごとの生成には
ショートカットできない通るべきプロセスがあると思う。
そのプロセスを通過しなければ
確固としたかたちにはならない。
そう考えている。
